聞こえてしまった彼と父親の電話
ある日、彼は自分の家族と食事をする約束をしていました。しかし、約束をしていた日、彼は寝坊して大遅刻してしまったのです。彼が起きたときはすでに集合時間を過ぎており、彼の家族からはたくさん連絡が入っていました。
慌てて起きた彼が電話に出ると、約束の時間に現れず、連絡も取れないことに怒った彼の父親の怒鳴り声が! 怒り狂い、息子への言葉とは思えないほどの父親の暴言は、電話越しに私にまで聞こえてきました。
不信感がつのって…
彼の父親のあまりの剣幕に驚き、私は、電話をしている彼の近くにいるだけでも怖いと感じました。そして、直接電話で話している彼はもっと怖いはずだと思った私は、彼が電話を切ったあと「大丈夫?」と声をかけました。
すると、彼は「いつものことだから」とひと言。えっ?あの怒鳴り声や暴言が、いつものことなの?と、私はとても驚きました。
たしかに、寝坊して連絡もしなかった彼が悪いです。しかし、寝坊しただけで、あそこまで怒り狂って暴言を吐くなんて……。もしかして彼の父親は普段から気性が激しく、いつでも怒っているような人なのでは……と、私はこれがきっかけで彼の父親に不信感を抱くようになってしまったのです。
彼の父親が怖くて結婚できない!
その後も、このやりとりがどうしても忘れられなかった私。もし結婚したら、私はあんな暴言を吐く人と家族になるのか……。そう考えると怖くなり、彼とは結婚できないなと感じました。
こうして彼とはお別れし、同棲も解消。その後、私は別の男性と結婚することになりました。
彼自身ではなく、彼の父親がきっかけで別れを決断したことは申し訳ないとは思いますが、彼の父親というのは、結婚すれば必ず関わらなければならない相手です。怒りにまかせて一度や二度暴言を吐いてしまったのであれば、まだ理解はできるのですが、怒鳴るのが日常茶飯事だなんて、私にはとても驚きでした。
元彼に申し訳ない気持ちはあるのですが、結婚すれば私の義父になり子どものおじいちゃんになる人。不信感を抱いたまま元彼と結婚に踏み切らなくてよかったと思っています。
著者/やん子
作画/村澤綾香
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