子どもを産むことになったとき、働く多くの女性が直面するのは仕事との両立ではないでしょうか?とくに出産前は、自分の体にいろいろな症状が出たり、重くなるおなかを抱えて疲労もたまります。
筆者も出産前まで仕事をしていたのですが、どうしても会社に頼らざるを得ない体調不良が起きました。
通勤電車で起こった突然の立ちくらみ
安定期に入る前のある日、いつものように私は電車に揺られ、職場へ向かっていました。時刻は9時。通勤ラッシュは過ぎているのですが、なかなか座席は空きません。
立ったままボーッとしていると、突然立ちくらみが発生!次第に呼吸は荒くなり、気分が悪くなってきました。これでは職場の最寄り駅まで持ちそうにない!私は途中で電車を降りることにしました。ホームのイスでしばらく休むと呼吸も整い、体調は回復してひと安心しました。
毎朝続く不調!おなかへの影響が心配に
今日はたまたま体調が悪かったんだろうと思いながら、その日の仕事を終えました。
ところが次の日も、その次の日も、立ちくらみ、胃のムカムカ、さらには腹痛まで起こるのです。途中下車しながら何日かはしのいだものの、激しい不調が毎朝起こってはおなかの中の赤ちゃんが心配で、仕事をする体力もなくなってしまう!
そこで私は、会社に頼んで出社時間を遅らせてもらうことを考えました。30分遅い電車なら、座席に余裕があることを知っていたからです。
座って通勤できるように会社へ相談
安定期に入る時期とも重なり、会社へは妊娠報告とともに、出社時間の変更を相談しました。結果は快諾!翌日から座って通勤すると、昨日までの不調がウソのように何ごともありませんでした。
念のため、産婦人科で診てもらうと「貧血」とのこと。職場の方々は、私が仕事中にいつでも休めるようにとソファを空けてくれたり、体調を心配してくれるなど、気を遣ってくれました。おかげで私は産休前まで思う存分働いて、無事に出産することができたのです。
仕事はもちろん大切ですが、妊娠中に考えるべきはおなかの赤ちゃんのこと。耐え難い体の不調があれば無理をせずに、どうすれば自分の体に支障が出ない勤務体制になるかを考えて会社に相談できるといいですね。(TEXT:唐木田幸)