誕生日プレゼントは「1日お休み」
夫に頼んだ私の誕生日プレゼントは「子育て&家事の1日お休み」。夫に聞かれてすかさず答えました。誕生日当日は休日だったこともあり、夫には「1日、家事も育児も何もしたくない!」と伝えました。このお願いを夫は快諾してくれ、私はウキウキしながらその日の予定を考え、前日はいつもより少し夜更かしをしてから眠りにつきました。
普段、家族4人で寝ている寝室では、朝5時になると早起きの子どもたちが動き出し、私を起こしに来ます。この日は私が朝ゆっくり寝るために別室で寝て、娘と息子と夫の3人で寝ていました。しかし、5時半になると私の部屋のドアが開いたのです……。
当日の朝、夫は起きず……!?
「あれ!?」と起き上がると、「ママ~」と娘の姿が。「パパは?」と聞くと「まだ寝てる」と言うので行ってみると、1歳の息子が起きている横でぐっすり眠っている夫がいました。「ねぇ、子どもたち起きたよ」と揺さぶっても、少しも起きる気配がありません。息子もグズりだし、すっかり目が覚めてしまった私。仕方がなく朝食の準備をし、時々「起きてよ! 朝だよ!」と夫に声をかけながら、いつものように洗濯や掃除を始めました。
午前11時を過ぎたころ、夫は大きなあくびをしながら「よぉし! 今日はママが1日お休みの日だから、パパと遊びに行こう! 出かけるから準備して!」と生き生きとした顔で起きてきました。
すでに6時間も家事・育児をしてるわ!
朝、夫が起きてこなかった時点で、私にとってはなかなかの衝撃だったのですが、それをなかったことのように振る舞う夫に開いた口がふさがりません。夫は私に向かって「今日は1日ゆっくりしてね」と言うので思わず、「いや! もう6時間も家事・育児してるんだわ!」と強めにツッコミ。
「大丈夫、大丈夫」と見当違いの反応をする夫に、「何のために別室で寝たの? 準備してって何? 子どもの準備はあなたがするの! ていうか、何なら子どもたちは朝が早かったから、もうお昼ごはん食べてもいい時間なんだけど!?」とまくしたてる私。
「あ! いやいやわかってる! 全部やるから任せて!」と、慌てて動き出す夫にため息がこぼれました……。
結局、午後から子どもたちを連れ出した夫でしたが、初めて2人の子どもたちを同時に相手した夫はぐったりして帰ってきました。その様子を見て、「子どもに何かあってはいけない」と、夫に任せることを不安に感じた私。夫にはこれから少しずつ2人のお世話に慣れてもらうことにしました。そして、もう少し夫が慣れたころ、誕生日プレゼントのやり直しをさせてもらおうと決めたのでした。
作画/キヨ
著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
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