初めての育児サークル
子育てサークルの部屋の扉を開けたとき、私は自分が外国人なんだということに改めて気付かされました。参加していた家族はフランス人、アフリカ人、東欧人など見た目も文化もまったく異なる人ばかりで、アジア人は私ひとり。
私は言葉も通じるのかわからず、そのサークルのスタッフの問いかけにただ答えるだけでした。そんな中、たまたま私の横に座っていたアフリカ人のママが「今日初めて? 私も最近通い出したのよ」と声をかけてくれたのです。
アフリカ人のママ
今までアフリカ系の友だちはいなかったので、普段触れ合う機会も少なかった私。肌の色も言葉も違うことが、私の中でコミュニケーションの大きな壁になっていました。話しかけてくれた彼女に私は「私も初めて。こういう場所があっていいよね」と返事をしたきり、その日はサークルが終わったのです。
正直、私は彼女の見た目の違いに圧倒されて、会話が続きませんでした。家に帰った私は「せっかく話しかけてくれた唯一のママだったのに」と少し後悔も……。
今では仲良しママ友の1人
次の週、同じ子育てサークルに行くと、彼女が子どもを連れて参加していました。前回のことを後悔していたため、今度は私から「お子さんはいくつ? どこに住んでいるの?」と積極的に話しかけました。すると、彼女は変わらず愛想よく答えてくれました。
それから、サークルでよく出会うようになり、その後、お互い困ったときは助け合う仲の良いママ友の1人になったのです。私は「見た目が違っても関係ない」ということを改めて学びました。
外見の違いに圧倒されて、勝手に壁を作ってしまっていた私。しかし、実際彼女と会話をしてみると「国や文化の違いなんて関係ないんだ」ということを改めて痛感しました。私にとっては初めてのママ友。これからも大事にしていきたいと思います。また、見た目で判断せず、自分から積極的に声をかけ、ママ友がさらに増えればうれしいです。
関連記事:「専業主婦は家で何してるの?」働くママ友からの質問。バカにされてる?私はモヤモヤした気持ちに…【体験談】
関連記事:「もうグループができちゃってる…」初めてのママ友付き合いはハラハラドキドキで…
▶▶▶今年最も読まれたマンガ「べビカレ大賞」発表!全話無料で読める!
2022年に公開された325作品のなかから第1回「べビカレマンガ大賞」が決定! 全記事無料でイッキ読みできる♡ 栄えある大賞作品マンガは……!?
監修/助産師 REIKO
著者:岩見 エリ
2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。