ずっとつながっていたいママ友Eさん
娘同士の仲が良かったことをきっかけに、連絡先を交換したEさん。最初のやりとりは「よろしくおねがいします」「こちらこそ」と他愛のない会話で終わりました。私としては「また何か必要なときに連絡することもあるかな」くらいに思っていたのですが……。
すぐにEさんから「娘ちゃんて何か習い事してる?」と連絡がありました。「何か習う予定でもあるのかな?」と思いつつ「何もしてないよ~」と返すと、今度は「うちはピアノと水泳やってるの!」と返事がきました。正直なところ、私はこまめな連絡が苦手です。ただこのときは「仲良くなりたいのかな?」と思い、頻繁な連絡に付き合っていました。
限界になり連絡を止めると、お怒り!
頻繁な連絡に付き合っているうちに、「今日雨降りそうだね」「昨日食べ過ぎて1㎏増えちゃったー」などの連絡がどんどん続いてくるようになりました。何度も「これで返信しなくても不自然じゃないし、返信せずこれで終わりにしよう」という場面があったのですが、そのたびに新しい話題を振ってくるEさん。「じゃあ、続きはまた幼稚園でね」と終わりにしてみても、翌日には「ところでさ」とまた別の話題を振ってくるのです。
元々、連絡をとるならメッセージよりも電話してしまう私。メッセージを送り続けることが嫌になり、最終的には「ごめん、ちょっと今家でバタバタしてて」と切り上げてから新しいメッセージに返信するのをやめました。数日後、幼稚園で会ったEさんはお怒りの表情。会うなり「なんで返事くれないの?」と詰め寄ってきました……。
最初にしておくべきだった断り
Eさんに聞かれ、とっさに「ごめん! 最初に言っておくべきだったって反省してるんだけど、私メッセージのやりとりがすごい苦手なの!」と謝りました。Eさんは「え……、そうなの?」と勢いを落としました。「本当にごめんね。普段は全然スマホも見ないし、だからEさんが嫌いだとかそういんじゃなくて……」と説明しました。
するとEさんは「それうちの親と一緒じゃん! もー、ごめんね! 同い年だからと思ってガンガンメッセージしちゃったよ!」と笑ってくれ、大きなトラブルに発展することは避けられました。
これ以降、私はママ友と連絡先を交換するときには必ず、「私メッセージのやり取りが苦手なんだけどいい?」と断りを入れるようになりました。最初に断っておくことで相手も「そうなんだな」と認識してくれ、私も無理に「すぐに返さなくちゃ!」とストレスに感じることがなくなり、ずいぶん気がラクになりました。
著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。