生理にふりまわされる生活
私の場合、だいたい生理の14日前くらいになると精神的に不安定になります。そんなとき、仕事で人前に出なければいけないタイミングやプレッシャーがかかるときと重なると、ストレスからか仕事に影響が出ることも多いです。
普段ならうまく対処できる案件も、人にわざと当たるような話し方をしてしまったり、やる気がなくてぼーっとしてしまったり……。
生理が始まると、その不安定な部分は憑き物が落ちたようになくなるのですが、PMSをコントロールできず本当に苦しい思いをしていました。
あるものを知った
ある日、PMSの対処に低用量ピルが使われていることを知り、思いきって婦人科で相談してみることに。ピルといえば、避妊の方法の1つとしか認識がなかったので、とても意外に思いました。
婦人科の先生はじっくりと話を聞いてくださり、低用量ピルを服用するときの注意事項などを説明してくれました。はじめのうちは吐き気などの副作用が出ましたが、あのつらさから少しでも解放されるなら……と服用を続けました。
そして、低用量ピルに体も慣れてきた2カ月を過ぎたころ、いつの間にか生理前の不調が和らいでいることに気づいたのです。
あんなに悩んでいたのが嘘のよう!
低用量ピルの服用を続けると、PMSで不安定だった心がおだやかになるだけでなく、体の不調も少なくなりました。
完全になくなるとまではいきませんでしたが、前と比べれば仕事や私生活への影響はほとんどありません。PMSだけでなく、決まった日に生理がくるため、突然の生理に慌てなくても良くなったこと、経血の量も少なくなったので貧血もなくなったことなど、生理中の困りごとが解消されたことにも驚きました。これまで、「生理だからあること」と思っていた体や心の不調をほとんど感じなくなったのです。
低用量ピルのおかげで仕事も私生活も、生理にふりまわされることなく充実しています。定期的に婦人科を受診する必要はありますが、かかりつけの病院ができたことも1つのよいことだと思っています。
PMSはきちんと対処できるのだと知ることができて、本当によかったです。
著者/畑野ナツミ
作画/ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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