来年から幼稚園。そう思うと文字や数を覚えさせなくちゃとあせってしまった経験がありました。知育教材を購入したことも。しかし実際のところ、2歳ごろの幼児に無理に覚えさせる必要はあるのでしょうか?今回は、幼稚園に入園してから感じた幼児の知育についてお伝えします。
口だけでは子どもに伝わらない!?
文字や数について口で説明しているものの、子どもは一向に覚える気配がありませんでした。「これはなんだったか分かる?」と教えたことを問いかけても正しい答えが返ってきません。
口だけでは子どもに伝わらないのだろうか。そこで知育教材を購入して知ったのが、子どもは口だけでは知育が身に付かないということです。教えたいものに対して指差しながら言葉を添えたり、体を使って表現することで伝わりやすくなることを知りました。
楽しいことはすぐ覚えちゃう
大人でも楽しいと思えることって覚えやすいと感じませんか?その反面、きらいなことは覚えにくいですよね。これは子どもにも言えることだと思いました。
例えばつみきを使って色や形当てゲームをしたときのこと。間違えながらも遊びに夢中になり、たった10分ほどですべてマスターしたことがありました。楽しいと思えることは繰り返して行う。だからすぐ吸収するんだと実感しました。
文字や数、入園までに覚える必要ある?
実際に幼稚園へ入園して感じたのが、完璧に文字や数などを覚えていなくても問題ないということ。むしろ生活習慣や人とのコミュニケーションを学ぶことの方が大切だと感じたんです。
現在は5歳になりましたが、少しずつ文字や数を覚えてきました。心配しなくても子どもなりに理解する能力が育ちます。なので言葉の意味を理解しにくい2歳代は、あくまで体で楽しみながら知育を始めることがポイントだと思いました。
子どもは「ままごと」など親の行動をマネて遊ぶことが大好きですよね。それだけ人の行動を観察して記憶している証拠だと思います。そういった子どもの遊びに教えたいことを取り込むことも知育のコツかもしれませんね。(TEXT:田中由惟)