ひとことで保育園といっても種類はいろいろ。大きく分けると「認可保育園」と「認可外保育園」、そして最近増え始めている「認定こども園」があります。それぞれどんな特徴があるのでしょうか。
認定保育園って?
認定保育園は、園庭の広さ、設備、保育士の人数などで国の定める基準を満たして認可を受けた保育園のこと。市区町村が一括して管理し、保育の必要が高い世帯から優先的に入園できるようになっています。
世帯の所得に応じて保育料が決められるため、経済的に苦しい世帯は負担が少なくて済むのがメリット。第2子以降は半額、第3子以降は無料になる自治体もあります。保育時間は、ほどんとが延長保育を入れても夜7〜8時までです。
認定外保育園って?
東京都の認証保育園のように、自治体が補助金を出している保育園、補助金を一切受けない無認可保育園などがあり、いずれも保育園との直接契約になります。
園庭や施設の広さなど国の基準に満たない点はあるものの、英語や体操などをカリキュラムに組み込んでいたり、延長保育や夜間預かりに対応していたりと、サービス内容はさまざま。名門小学校受験のために英才教育をしてくれる“お受験保育園”と呼ばれるような保育園もあります。
保育料は園が自由に設定できるので、東京都の認証保育園では5万〜7万円が相場となっており、認可保育園と比べるとお金はかかります。
認定こども園って?
幼稚園と保育園が一体化しているのが「認定こども園」です。0歳児からの子どもを対象にした施設で、両親が働いている、働いていないに関わらず利用できるのが特徴。
0〜2歳児は普通の保育園と変わりませんが、3歳児からは幼稚園ならではの幼児教育と、保育園の長時間保育が同時に受けられます。これまで共働きの家庭は保育園の選択肢しかありませんでしたが、「認定こども園」なら働きながら幼稚園に通わせることができます。
大切な子どもを預ける保育園。それぞれの特徴を知ったうえで、子どもが楽しく過ご
せる園を選びたいものですね。(TEXT:妹尾香雪)