妊娠・出産でもらえるお金は、出産後に自分で申請をしなければいけないものもあります。うっかり忘れると損をしてしまうので気を付けて!
妊婦健診助成券が余ったら現金化できることが
妊婦健診の助成券は、住民票がある医療機関で使うことが原則。そのため、里帰り先では利用できないことが多いです。だからといって助成券は捨ててしまわないで。
使わなかった助成券を現金化してくれる自治体もあます。申請できる期限が半年や1年などと決まっているので、里帰りが長くなりそうな人はパパにお願いしておきましょう。
切迫早産や帝王切開は「高額療養費制度」の対象に
妊娠・出産は、病気ではないので基本的には健康保険が使えませんが、切迫早産や帝王切開など、健康保険が適用されるものは「高額療養費制度」の対象にもなります。
高額医療費制度とは、健康保険の3割負担で算出された1カ月の医療費が自己負担限度額を超えた場合に返還される制度のこと。国民健康保険の加入者は自分で自治体に申請しなければいけないので、忘れないように注意しましょう。
医療費が10万円以上かかったら確定申告を
1年間にかかった世帯全体の医療費が10万円以上(または所得の10%)だった場合、確定申告で税務署に申請をすると、払った税金の一部が戻ってきます。
申告できるのは妊婦健診・分娩・入院の費用をはじめ、通院の交通費、薬代(市販品も含む)、赤ちゃんの健診費など。同居する家族全員の医療費を合算できるので、領収書は必ずもらいましょう。
産後は育児に追われて、さまざまな手続きが後回しになりがちですが、期限を過ぎないうちに早めに申請しましょう。(TEXT:妹尾香雪)