妊娠中に突然の訃報を受けた私。「参列しない方がいい?」「鏡を入れるといいってどういうこと?」この経験を通して、妊婦がお通夜やお葬式に参列するにあたって、妊婦ならではの注意があることがわかりました。
仕事中に届いた義理の祖母の訃報
妊娠6カ月目のある日、携帯にメールが届きました。それは、義理の祖母が亡くなったという内容でした。当たり前のようにお通夜・お葬式に参列する気だった私は、メールの最後の文を見て驚きました。
「あなたは妊婦さんだから、参列してもらうかどうするかはちょっと考える」私は、この言葉で初めて、妊婦がお通夜やお葬式へ参列するのは当たり前ではないことを知りました。
妊婦がお通夜やお葬式へ参列しない理由
妊婦がお通夜やお葬式へ参列しない方がいいとされている理由には、大きく2つあります。ひとつは体調面。お通夜やお葬式では、長時間座っていることを余儀なくされたり、寒かったりすることがあります。また、大勢の方が集まるので、風邪などをもらうかもしれません。
もうひとつは、霊が集まるという言い伝えです。お通夜やお葬式の会場にはたくさんの霊が集まり、その霊が赤ちゃんに悪さをするといわれているようです。
お通夜に参列した私、おなかには鏡を入れて
今回は義理の祖母のお通夜だったので、義理の母と相談し、2つのことを決めて参列することになりました。
- ・体調面を考慮して、お通夜だけ参列すること
- ・おなかのあたりに鏡を入れて参列すること
おなかのあたりに鏡を入れるのは、悪い霊を跳ね返すためだとのこと。私は、鏡の面を外側にして、腹帯にはさみこみました。服装は少々きつめでしたが、手持ちのブラックフォーマルのワンピースをなんとか着ることができたので、それで参列しました。
鏡を入れることは、義理の母から教えてもらい、初めて知りました。たとえ迷信だと思っていても、親族など周囲の方が入れるべきだと思っていれば、余計な心配をかけないためにも対応したほうが自分のためにもなると感じた体験でした。(TEXT:石川ゆか)