いつものように保育園から帰るはずが
長男から長年お世話になっている保育園は大きな公園のすぐ横にあり、保育園を出ると公園の駐車場があります。いつもは通り過ぎるだけの道ですが、その日は前の車が駐車場に入ろうとしていたため、止まっていると、道路上でその車がどんどんバックしてきたのです。
距離を取っていたものの近づいてくるので、私は後ろを確認しました。すると、後ろには他の車が止まっています。若干パニックになりながらも、私はクラクションを鳴らすことしかできませんでした。
事故にはならずも発作が……
隣には次女、私はおなかの大きい状態で、もうぶつからないことを祈るしかありませんでした。クラクションを鳴らしていると、どうやらその車と待ち合わせをしていた人が気づき、ぶつかる寸前で車は止まりました。私はドキドキが止まらずそのまま過呼吸に。次女の手をにぎりながらも動けずにいました。
するとクラクションの音を聞いた保育園の先生が駆けつけてきてくれて、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたのです。運転できる状態ではなかった私を後部座席に移動させて、車を安全なところに移動させてくれました。
先生の対応に感謝
しばらくして発作はおさまったものの、私はそれからというもの、運転が怖くなってしまいました。すると主任の先生が園長先生と2人で来てくれて、わが家まで運転して送ってくれることに。次の日はちょうど妊婦健診だったので、おなかの子の無事を確認し、先生方にもお礼を伝えました。そのとき、うちの連絡先を相手の方に教えていいか聞かれ、後日、相手の方がお詫びに来ました。
ぶつかりそうになった相手は保育園児の祖父で、お迎えにきたもののチャイルドシートを積んでいなかったので、それをもらうために公園で園児のママである娘さんと待ち合わせしていたのだそうです。娘さんの車を見つけ、行き過ぎたため後方を確認せずにバックをしたということでした。後方を確認しなかったため、私に発作が起きていることにも気づかなかったようです。保育園に預けているママが申し訳なさそうでした。
クラクションの音を聞いて飛び出してきてくれ、対応してくださった先生には感謝しかありません。次男は無事に生まれ、今もその保育園にお世話になっています。
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著者:松田みさと
長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。