義母の不機嫌が伝わり過ぎて気まずい
これから結婚式を挙げる義姉は、私たち夫婦の結婚式の準備や結婚式当日の流れなどに興味津々で、楽しく話をしていました。しかし、義姉の隣りにはムスッとした顔で私たちの話を聞く義母……。
時間がたつにつれ、義母の不機嫌さも増していきました。義姉は義母が不機嫌な様子をわかっているようで、あえて義母に話しかけようとしません。そこでやっと義母が重い口を開き始めたのです。
私たちの結婚式に不満爆発!?
「だめだめ! あなたたち(私たち夫婦)の結婚式を参考にしたって、何にも参考にならないわよ!」と発言。私はなぜそのようなことを言うのか意味がわからず、あぜんとしていました。「あんな規模の小さい結婚式! 親族だけで集まっただけじゃない! お姉ちゃんまで、あんな式を挙げるなんて許さないわよ!」と言うのです。
たしかに親族のみしか招待しなかった小さな結婚式でしたが、それは私たちが望んで挙げた式です。義母からそのように言われたことに、ショックを隠しきれませんでした。夫は義母がご立腹な様子に何も言えず、今すぐにでも逃げたいという顔をしていました。
夫の厳しい発言に義母は絶句
義姉は「話を聞くだけならいいじゃない。何でも参考にしたいのよ」と義母に言いましたが、義母の怒りはおさまりません。義姉が呆れ顔で「頭が固すぎるのよ」と言うと、義母は「ここまで育ててきたんだから、母親の意見を取り入れないと罰が当たるわ!」と発言。さらに、「そもそも、あなたたち(私たち夫婦)があんな式を挙げたからでしょ! 人生一度の結婚式なんだから盛大にするのが普通でしょ!」と私たちに言うのです。
その言葉に対して、さすがに夫も「母さんの式じゃないだろ!子どもの好きなようにさせろよ!」と反論。すると義母は何も言えなくなってしまいました。
普段、夫から厳しい言葉を言われない義母は、今回のことがショックだったらしく、それから私たちの前で結婚式の話は避けるようになりました。義姉には今でも盛大な結婚式を挙げるように何度も話はしているようです。私は今回の件で、義母が私たちの結婚式についてどう思っていたかを知ることができ、むしろよかったと思っています。義母の考え方を知り、これからの付き合い方を模索する良い機会となりました。
著者:神崎 ハナ
2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。