「ごめん別れて…」ズボラな私がやらかしたデート中の大失敗で…

 

付き合って1カ月の彼は新車を買ったばかりで、ドライブデートに誘われました。真新しい革張りシートの助手席に座り、首都高を走っていると何だか違和感が……。

 

不安な気持ちで彼に「トイレに行きたい」と伝えると、「今ちょっと渋滞中だから、もうちょっと待てない？」と言われます。ようやく渋滞を抜けてサービスエリアに到着。車から降りるときにシートを確認すると、やっぱり嫌な予感は的中……！

 

彼の新車の真っ白な革製のシートに赤いシミが広がっていました。誰がどう見ても経血漏れです。正直に彼に急に生理がきてしまったことを伝えると、一瞬ギョッとした顔をされました。

 

「シートは大丈夫だから、早くトイレに行ってきな」と言われ、慌ててトイレに行きトイレに販売されている生理用ナプキンを購入しましたが、時すでに遅し。下着もワンピースも汚れてしまっていたのです。

 

準備をしてこなかった自分が悪いのですが、生理初日から経血量が多いときも多々あり、この日は運悪くそのタイミングでした。車に戻ると、汚れはきれいに拭き取られていましたが、気まずい雰囲気は続き、その日はそのまま家まで送ってもらうことに。

 

この一件で私のズボラさがバレたのか、車を汚されたのが嫌だったのかわかりませんが、彼からは別れを告げられました。それ以降、長時間のドライブデートは何だか気が乗りません。

私の仕事はWeb関連で、長時間パソコンに向かうことも多いです。また、トイレの場所が少し遠く行くのが面倒で、なるべくトイレに立たないようにしていました。

 

一旦集中モードに入ると、ナプキンを交換する時間がないときもあり、会社では夜用ナプキンをつけて対策していましたが、その日はミーティングなどが立て込んでおり、ほとんどトイレに行く暇がありませんでした。ようやくひと息つきトイレに行こうと席を立つと……なんと、椅子に黒くなったシミが！

 

グレーの椅子ですが、シミがついているのははっきりわかります。紺色のパンツをはいていたので、何とか同僚にバレずにすみましたが、問題は椅子です。その日はわざと残業をし、周りに人がいなくなったのを確認してから、必死になってシミを消しました。少し時間が経ったシミはなかなか消えず、今でも微妙なシミが残った椅子を使っています。

 

 

生理不順の私は、まだ生理がこないだろうといつも楽天的に考えていました。生理不順だからこそ「いつきてもおかしくない」と準備をしておけばトラブルを防げたと思います。長く続く生理とうまく付き合うことが重要だなと反省した出来事でした。

 

著者／山川千紗
作画／まっふ
監修／助産師 REIKO