PMSが原因で彼氏との関係が悪化
PMS(月経前症候群)の症状がひどい私は、生理1週間前になるとイライラすることが多くありました。普段なら気にならないささいなことでもイラッとしてしまい、生理1週間前になると必ず彼氏と喧嘩に。彼氏は、生理を経験するわけではないからわからないと、生理に理解を示そうとする気配はありませんでした。
また、イライラする私を見て、彼氏から「どういうふうに対応していいのかわからなくて困る」と言われたことも。感情をコントロールできず、彼氏を困らせてしまっているということも、私の中ではショックなことでした。そして、生理中もイライラしてしまうことがあったため、生理1週間前から生理が終わるまでは会わないようにしよう、と私から提案したのです。
すると、彼氏からはあっさり「そのほうが助かる」と言われてしまいました。自分から提案したことではあるのですが、「やっぱり理解してもらえないのかな」と、私の中では少しのショックが。でも彼には何も言えず、そのまま「私の生理1週間前から生理が終わるまでは会わない」というルールで過ごすことになりました。
急に生理への理解を示し出した彼氏
ルールを作って過ごす中で、彼氏との関係を悪化させないようにするには、会わないこと以外に解決策はないと思っていた私。
そんなある日、彼から「今日、会いたい」という連絡がきたのです。会わない期間中だったため「会わないほうがいいのではないか」と確認をしましたが、それでも「会いたい」と言う彼。このとき私は、完全に別れ話だろうなと思いました。2人の関係を悪化させないように会わない期間を作ったものの、これまでが喧嘩ばかりだったこともあって、会わない期間で彼なりに考えたのかなと。
そして、私は別れを切り出されると腹をくくり、彼氏と会うことに。すると……会うやいなや彼氏から「今まで、生理の大変さをわかってあげられなくてごめん」と謝られたのです。
まさかの言葉に私は驚きを隠せませんでした。これまで、生理を理解してくれる気配はなかった彼。突然どうしたのかと聞いてみると、彼氏の考えが変わった理由は、お姉さんからの言葉だったそうで……。
彼氏を変化させたお姉さんの言葉
彼氏には3歳年上のお姉さんがいます。「生理1週間前から生理が終わるまでは会わない」というルールを作る前、私は毎週のように彼氏の実家に遊びに行っていて、頻繁にお姉さんと顔を合わせることもありました。
そのため、私が家に行く頻度が減ったことを疑問に思った彼氏のお姉さんが、彼に理由を聞いたそうです。そして、彼が私の生理前の症状が理由であることを話すと、お姉さんから「彼女の生理も理解できない彼氏なんて、いつか捨てられて終わる!」と怒られたそうなのです。
そして、彼氏は心を入れ替え、私に「会いたい」と連絡してきたとのことでした。生理の大変さを理解してほしかった私にとって、お姉さんの言葉はとてもありがたかったです。
それから彼なりに生理についていろいろと勉強してくれ、私が生理前や生理中にイライラしても、その気持ちに寄り添ってくれたり、お家デートにしようと提案してくれたりするようになりました。お姉さんのおかげで、今では生理前、生理中であっても彼氏と仲良くいられるようになりました。
彼氏のお姉さんがガツンと言ってくれなければ、きっと今でも生理前から生理中は「会わない期間」だったと思います。お姉さんの行動に感謝していますし、私としても「わかってほしい」と思うだけではなくて、助けてほしいときはしっかりと言葉で伝えることも必要なのだと気づかされました。
著者/ハラセライ
作画/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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