「被っちゃった」でも誰にも言えない。友人たちとの旅行でまさかの事態に！？

 

 

 

私は、大学のサークルで知り合ったメンバーと大学卒業後も付き合いが続いています。そのメンバーとは、新型コロナウイルス感染症が流行する前まで、1年に1～2回ほど集まって国内旅行をするのが恒例でした。

 

このときも、「次はどこに旅行に行こうか」「日程はいつのする？」と旅行の計画を着々と進めていました。しかし、みんなで空いている日を話し合い、日程が固まっていくにつれ、それが私の生理周期と被っていることに気づいたのです。

 

旅行の内容は主に観光やレジャーなどがメインでしたが、宿泊先の旅館の温泉もとても楽しみにしていました。旅行のメンバーは女性よりも男性が多く、私ひとりの都合で日程をずらすとほかのメンバーの都合が悪くなることもあり、私は生理のことを言い出せないまま日程が決定してしまいました。

 

しかし当時、生理不順だった私は、生理が予定日から1～2週間程度遅れてくることもあり、旅行と生理が被るかどうかはそのときになってみないとわからず、「どうか生理がきませんように」と願うばかりでした。

しかし、私の願いもむなしく、旅行の5日前に生理がきてしまい、旅行の日を迎えてしまったのです。生理痛は治まっていたため、観光やレジャーは生理のことを気にせずに楽しむことができたものの、やはりこの状態で温泉に入ることはできず……。楽しそうに大浴場へ向かう人々を見送り、私はひとりさみしく宿泊部屋についている小さなお風呂に入りました。

 

 

旅行中、女性メンバーに生理であることを打ち明けた際に、低用量ピルで生理の開始日をずらせることを知った私は「せめて女友だちには旅行前に相談すべきだった……。そしたら温泉も楽しめたかもなぁ」と後悔しました。今後、大事な予定と生理が被ったときには、低用量ピルの服用も考えたいなと思っています。

 

著者／百田
イラスト／モリナガアメ
監修／助産師 REIKO