2児の母であり、産婦人科医である土屋裕子先生のインタビューをご紹介!今日は産婦人科医を目指した理由や、ママへのメッセージを聞きました。
今や産婦人科医師は7割が女医
土屋先生が産婦人科医になろうと思ったいちばんの理由は、他の専門分野より女医であることが強みになると思ったからというもの。多くの女性医師がそう感じているからか、今や産婦人科医の7割が女性だそうです。
患者のときの目線を忘れない
「もう一つの大きな理由は、10代のころに重い生理痛に悩んでいて、産婦人科を受診したのですが、診察した男性医にうまく症状を伝えられず、悔しい思いをした経験があります。そのとき女医だったらもっと相談しやすかっただろうなと思いました」と話してくれました。
自分が患者のときの目線を忘れずに、医師となった今も患者さんに寄り添っている、そんな優しい土屋先生の様子が感じられます。
母になるということ
なかなか出産に踏み込めない人や、自分の育児に自信がないというママへ何かメッセージをというと「母親になるのは、とても大変なことだけど立派な仕事です」というシンプルで力強い言葉が返ってきました。
「子どもができたことで、しばらく疎遠だった家族や親との距離が近くなり、社会とのつながりも一段と強くなりました。妊婦になって、自分の体を気遣ってくれる周囲の優しさにハッとしたり……。そのような体験は幼少期以来でした。社会の一員としてもっと誇りをもっていいんだと自信がつきました。
実際子育てが始まると、人間はたくさんの人に助けられて生きているのだと日々思い知らされます。妊娠・出産は確実に人生の転機です。部下など周りの人にも以前よりやさしくなれたと思います」と素敵な笑顔で話してくれました。
仕事だけでなく、結婚や出産や育児をすることで、ますます人生の幅が広がっている土屋先生。これからも多くの女性の味方となって、活躍していただきたいです。
土屋裕子先生
群馬大学を卒業後、東京大学の医局を経由して、帝京大学付属溝口病院にて産婦人科医として所属(専門は腹腔鏡手術と母子感染)。数々の出産の現場を経験した医師として、そして2児の母としても輝いている女性産婦人科医。