吐きたいのに吐けないつらさ
私は気分が悪くなっても嘔吐することはありませんでした。グミを食べていれば、一時的にですが、何とかつわりに耐えることができたからです。また吐きたいと思ってトイレに駆け込んでも、吐くことはできませんでした。
吐きたいのに吐けないというつらさに、涙が溢れてくることも。食べづわりで、食べることによって一時的に気持ち悪さが解消されても、胃の中に食べ物があるというだけで結局は気分が悪くなってしまうという悪循環でした。
「私のほうがつらかった」と言う実母
つわりという初めての経験に、すっかり弱気になってしまった私は実母に相談。「つわりがつらい。寝ているとき以外ずっとキツい。気持ち悪いのに吐けない」という私の話を聞いた実母は、「そんなの……私のときのほうがずっとつらかったよ! だって吐いてたからね!」と発言。
てっきり私の気持ちに寄り添って励ましてくれると期待していたので、私は実母の予想外の発言にショックを隠せませんでした。そして、実母はその後も何かと「私のつわりのほうが大変だった、つらかった」と言うようになりました。
実母以外の意見や経験談を聞くことに
実母は、「つわりを乗り越えないといけないと、これから子を産んで育てていくのはもっと大変だ!」と私に活を入れてくれていたのかもしれません。しかし、つわり真っ只中の私にはダメージ大。ただの“つわりマウント”にしか聞こえません。
私はつわりが落ち着くまでは実母と会わないようにし、ネットの情報を参考にしたり、出産経験のある友人たちに相談したり、数多くの意見や経験談を聞くようにしました。そこで「食べづわりより吐きづわりがつらい」という、実母の意見を鵜吞みにする必要はないと気付いたのです。
その後、妊娠14週あたりから食べづわりは落ち着き、心に余裕のできた私は、「つわりは人それぞれ違うのだから、食べづわりより吐きづわりがつらいなんて、他の人には絶対に言わないでね」と実母に諭すように言いました。実母が心から納得してくれたかどうかはわかりませんが、それ以来、つわりマウント発言はなくなりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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著者:都 うめこ
4歳男児と2歳女児のアクティブ転勤族ママ。趣味は公園巡りで、現在公園レポートを20本以上と育児に関する記事を執筆中。元銀行員でFP資格保有。