みやこさんの出産祝いにやって来た高校の友人・あさ子と旦那さん、そして元気な双子たち。子どもが食べ物を持って走り回っても、みちるちゃんを叩いても、大切なメリーを壊しても、あさ子夫妻は子どもたちを叱るどころか、みやこさんに謝ることもしません。
あさ子が双子を出産したとき、2人分の出産祝いを現金で包んで贈ったにも関わらず、手ぶらで家を荒らしに来ただけのあさ子にモヤモヤが止まりません。
そんなあさ子と仲良くなったのは、高校2年生のときのこと。
当時、クラスでボス的存在だった女子たちから標的にされた幼馴染み・さえ菜と仲良くしようとしたことから、みやこさんもボス女子に目をつけられてしまって……?
標的にされた私を助けてくれた……!
ボス女子の標的にされてしまった幼馴染み・さえ菜となぜ一緒にいるのか聞かれたみやこさん。「友達だから」と答えると、ボス女子は大笑い。その数日後から、今度はみやこさんがクラス全員から無視されるようになり、標的になってしまいました。
友人関係に疲弊し、「もう友達なんていらない」と思っていた高校3年生のとき、同じクラスになったのがあさ子でした。
あさ子とは高校1年生のときに同じクラスでしたが、そこまで接点はなく、特別仲が良かったわけでもありません。学年の人気者のあさ子が、標的にされている自分と話すことで、危害が及ぶことをおそれ、「私に話しかけないほうがいいよ」と伝えたみやこさん。
「みやこちゃんは、私と話すのが嫌なの? 嫌じゃないなら、いいんじゃない?」
「私は話したい人と話すよ? 周りが~とか、関係ないじゃん?」
そう言って、独りぼっちだったみやこさんと一緒にいてくれるようになりました。
このとき、どうして一緒にいてくれたのかわからない、と話すみやこさん。しかし、毎日一人きりでつらい思いをして学校生活を送っていたみやこさんにとって、あさ子の存在がどれだけ頼もしい存在だったかは、想像に難くはありません。