まさか、買い物中に…
帰省中のある日、母と私は子ども2人を連れて買い物に行くことに。入り口には子ども用カートが置いてあり、娘は「これ使うー!」と言って、操作に慣れないカートを動かしだしました。私は息子をほかのカートに座らせて、娘は母に任せることに。
しばらくして、息子がずっと座っていることに飽きてしまったので、カートから降ろして、カートの下のほうを手でつかませながら歩かせることに。娘がお菓子コーナーにひとりで向かおうとしたので、私は呼び止めながらカートを動かしました。すると足元でカートの下をつかんで立っていた息子が、私の足につまずいて前に転んでしまったのです。
家族でパニック!
泣き出す息子を抱き上げ、私は「ごめんね! 大丈夫!?」と言いながら息子の顔を見ると、唇の下を切って血が流れていたのです。母と私は「どうしよう!?」と言いながら、息子の口元をタオルで押えて、店員さんを探して事情を説明しました。
店員さんは、まず母と私を落ち着かせ、ティッシュやばんそうこうなどを持ってきてくれました。そして近くの病院などを探してくれましたが、出血も徐々に少なくなってきたので、以前私が勤務していた病院まで向かうことに。
病院で診察を受けた結果
病院に到着するころには息子の唇下の出血も止まっていました。院内で知った顔のスタッフを見て私もひと安心。看護師さんが唇の周りをきれいにしてくれたので、私たちは事情を説明して診察を待つことに。
しばらくして診察してもらうと、先生から「カートのバーに唇が当たったときに自分の上前歯で唇下を切ったんだろうね」と言われました。「縫わないといけませんか?」と恐る恐る聞くと、「大丈夫。消毒して、ばんそうこうを貼って終わりだよ」とのことで、私はホッとして帰宅しました。
私にとって子どものケガで病院に行くことが初めてだったのでパニックになり、一緒にいた娘も不安になったのか泣き出してしまいました。母親である私がしっかりしないといけないなと、その日の夜、子どもたちの寝顔を見ながら思ったのです。この出来事から3年経ちますが、息子の顔には傷痕も残っておらず、元気に過ごしています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:松村まや
2016年生まれの女の子、2018年生まれの男の子の2児の毋で、職業はフリーライター。夫と子ども2人との4人暮らし。趣味は好きな音楽を聴くことや、休日に家族でおいしいテイクアウトグルメを見つけること。