こんにちは。ママライターの林りさです。私はイタリアで暮らしているのですが、イタリアのクリスマスは想像とはずいぶん違っていました。
クリスマスイブには魚を食べる、クリスマスケーキがないといった驚きの習慣を体験談を交えながらご紹介します。
クリスマスイブには魚料理を食べる
クリスマスイブは、イタリアではキリスト誕生の前夜祭です。カトリックの人々は魚料理を食べます。サーモンや干した鱈を使ったメニューが一般的です。メインデッシュは七面鳥か鶏のオーブン焼きだろうと思っていましたが、違いました。
25日は、お昼から長い食事会が始まります。前菜、パスタ、メイン、デザートを何時間もかけていただきます。25日にはひき肉のラザニアやお肉のローストが出てきます。
「パンドーロ」は金色のパン
デザートにはティラミスを食べたいと思っても出てきません。食後にいただくのはケーキではなく、パンです。
「パンドーロ」は金色のパンという意味で、卵やバターを使っているため、金色ではありませんがきれいな黄色です。星の形をしているのが特徴で、スポンジケーキに似ていますが、生地が粗くデニッシュに近いです。粉砂糖をかけると雪が降ったように見えます。
「パネットーネ」はドライフルーツ入り
クリスマスの代表的なお菓子の2つ目は「パネットーネ」です。ミラノ発祥のパンで、ドライフルーツやチョコチップが入っています。発酵して膨らんでいるのでドーム型をしています。
クリスマスが近づくと、スーパーでは「パネットーネ」と「パンドーロ」が山積みになっており、お歳暮のようにお世話になった人や友人、親戚に贈ります。
日本のお菓子は甘さ控えめですが、イタリアのお菓子はとにかく甘いです。クリスマスにはキリストの誕生をお祝いして、ごちそうが振舞われます。南イタリアでは、食べきれないほどの料理がテーブルに並びますよ。(TEXT:ママライター林りさ)