誘いに応じたものの、今日の状況でよくやれるなと心底軽蔑する瓜田チャリさん。それでも、いつも以上にオーバーに気持ちがいいフリをしました。
翌日はいつも通り子どもたちを保育園や学校へ行かせ、仕事をした瓜田チャリさん。夕方には、毒太と話し合った結果の報告をするため、不倫女・中川ゆりに電話をしたのですが……?
不倫女を傷つけないと気が済まない…!
「離婚するのか、そちらとの関係を断つのか、どちらにするのか聞きました」
「毒太はそちらとの関係を一切断つそうです。別れの挨拶もしないように伝えてます。必要ないですし」
瓜田チャリさんの話を無言で聞く中川ゆり。
傷つけたい……こんな女。
でないと気が済まない。
そう思った瓜田チャリさんは昨夜のことを話し始めました。
「毒太、大泣きして土下座して謝ってました」
「えっ」
動揺する中川ゆりの声を聞いて、さらに続ける瓜田チャリさん。
「泣いてすがって許してほしいって懇願されました」
瓜田チャリさんは中川ゆりを傷つけたくて、止まらなくなってしまいました。
「なんか……ただ刺激がほしくて、歳もだいぶ上で、全然好みでもないのに不倫の状況を楽しんでしまったって言ってました」
「クズな奴ですけどね。まぁ、不倫するような奴ですから、クズってわかってて関係を持たれてたとは思いますけど……」
中川ゆりは黙って瓜田チャリさんの話を聞いていたのですが……?
瓜田チャリさんは昨晩の毒太の様子を伝え、中川ゆりを精神的に傷つけました。この先、中川ゆりは次の恋愛に進んで、毒太のことや不倫したことを忘れるかもしれません。しかし、瓜田チャリさんは再構築を選んだため、不倫されたという事実を抱えながら夫と一緒にいることになります。中川ゆりには“本当は毒太に愛されていなかった”ということを伝え、少しでも傷つけたいという妻側の気持ち……。しかし、どんな言葉で不倫相手を傷つけたとしても、妻側の心の傷はなかなか癒えそうにないですね……。