私は現在、男の子と女の子の双子の子育てをしています。子どもたち2人は、夫の仕事の都合で海外生活をしていたときに生まれました。出産予定日をはるか先に控えた日の緊急帝王切開。当時の状況を振り返りながらお伝えします。
妊娠8カ月で子宮口が2cm開大!
それは妊娠28週を迎えた日の妊婦健診日でした。通訳さんを連れていつものように胎児のチェックをしてもらったのですが、そこで思いもよらないことが!
「子宮口が2cm開いています。このままでは危険なので、これから入院してもらいます。しかしこの病院では34週未満の胎児は受け入れられないので、転院してもらいます」と医師に言われてしまいました。
不安な状況での転院
突然に転院を告げられた私は、考えるヒマもなく、救急車で転院先の病院に運ばれました。通訳さんは病院付属の方だったため、転院先まで同行してもらえません。言葉も分からないなかでの転院は本当に不安で仕方がありませんでした。
主人が来てからすぐに医師から説明を受けました。炎症反応が見られるため、母子ともに危険な状況にあること。これから緊急帝王切開で赤ちゃんをおなかから出したいとのことでした。
全身麻酔で緊急帝王切開
手術に同意してからと言うものの、あれよあれよと進み、すぐに帝王切開の準備が整いました。私は不安から呼吸困難に陥り、とても下半身麻酔のみでは耐えられないと判断されて全身麻酔をすることに。
麻酔で意識がなかったので出産当時のことは分かりませんが、目が覚めたときにすべてが終わっていました。へこんだおなかと傷の痛み。それが術後の初めての印象でした。
言葉が分からない土地での出産は本当に大変です。私の場合は考えるヒマもなく、ただ任せるしかありませんでしたが、結果的にベストなタイミングでの出産となりました。今現在、双子が元気に過ごせているのは、間違いなくこのときの迅速な対応があったからだと思っています。
著者:青海真理子
双子のママ。子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。