こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。もうすぐ年末、そしてお正月ですね。今日は、赤ちゃんにおせち料理を与える際に気を付けることと、気を付けたい食材のお話をしますね。
おせち料理の由来
重箱に入れられ、色とりどりにつめられている、お正月に食べるおせち料理。その歴史は実は弥生時代といわれています。季節の節目ごとに作物の収穫を神様に感謝していた料理のことを「節句料理」と言って、そのいちばん大切なお正月に食べる料理が現在の「おせち料理」となったそうです。
おせち料理には、それぞれ意味が込められています。たとえば数の子は子孫繁栄。黒豆は無病息災。だて巻きは学問の成就などなど。そんな意味も一緒に、子どもたちに伝えていけるといいですね。
おせち料理から取り分けるときに気を付けること
味を薄める
大人のおせち料理を赤ちゃんに与えるときは、だしや湯冷ましで味を薄めましょう。とくに市販のおせち料理は濃い味つけですので、食べるのは離乳食完了期の1歳以降。2〜3倍に薄めましょう。
月齢に合ったものを与える
おせち料理には、赤ちゃんに食べさせたくない食材も中にはあります。赤ちゃんが食べられる食材かどうかを見極めることも大切です。
離乳食期に控えたほうがいい食材とその理由
・もち…伸びて噛みちぎりにくい
・エビ…アレルギー表示首相20品目のひとつ。あえて与えなくても
・昆布巻き…昆布が食べにくい
・かまぼこ…加工食品のため。あえて与えなくても
・こんにゃく…噛みちぎりにくい
・くわい…アクが強い。あえて与えなくても
・数の子…塩分が多い
・いくら…塩分が多い
・銀杏…アクが強い。あえて与えなくても
・ゴマ、ナッツ類…アレルギー表示首相20品目のひとつ。あえて与えなくても
上記以外の食材は、大人が見極めて与えてくださいね。
そのほかに気を付けること
お正月は、家族親戚が多く集まることもありますね。大人はよかれと思って赤ちゃんに食べ物を食べさせてくれますが、もし、ママがまだ食べさせたくないものがあれば、事前に伝えていたほうがいいでしょう。
また、お正月は病院に行くのも大変。初めて食べる食べ物は避ける、赤ちゃんがお酒を間違って飲まないよう配慮するのも大切なことです。 もうすぐお正月。赤ちゃんも一緒においしく楽しいお正月にしてくださいね!
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。