妊娠9カ月、眠れない夜のこと
次女を妊娠し、妊娠9カ月を過ぎたころのことです。当時2歳だった長女を寝かしつけていると、突然吐き気におそわれ、トイレにかけこんで吐いてしまったのです。つわりも治まっていたので、なんだろうと不思議に思いました。
吐き気はなかなか治まらず、そのあとも何度か嘔吐を繰り返しました。体調の悪い中なんとか長女を寝かしつけ自分もベッドに入ったのですが、胃に不快感があり眠れず……。そのうち、おなかの痛みが気になるようになり、結局、一睡もできないまま朝を迎えたのです。
念のため産院で診察を受けると…
次の日の午前中、やはりおなかの痛みが気になったため産院に電話をかけました。数日前に健診で訪れていたものの、心配なので診てみましょうということで病院に向かうことに。
電話で吐いたことを伝えていたため、到着すると感染症対策のため別室に案内されました。新型コロナウイルスが流行する前だったのですが、産院の先生は防護服での対応でした。そして診察してもらうとすぐ、先生からまさかのひと言が……。
突然の入院宣告!?
「切迫早産なので、すぐ入院ですね」。しかしこのときはまだ、「すぐ」の意味がわかっていませんでした。入院の荷物を取りに戻れると思っていた私に、担当の先生が「このまま○○号室に入院なので、ご家族に連絡取ってね」と告げたのです。
まさかの展開に動揺する間もなく、張り止めの点滴を投与することに。副作用で意識がもうろうとしてくる中、夫に連絡を取りました。結果的に正期産の時期まで2週間の入院となりましたが、同室の妊婦さんは妊娠6カ月ごろからの入院とのことで、私はまだ短いほうだったのだと思います。
入院中に必要な私の荷物の場所や、長女の預け先の確保など、入院してからの調整は大変でしたが、無事に正期産の時期を迎え退院となりました。とてもつらい入院生活でしたが、よかったこともあります。入院生活の中で、助産師さんや看護師さんと仲良くなったことです。後日、陣痛が来て産院に向かうと、一緒に入院生活を応援してくれた助産師さんや看護師さんたちが家族のように迎えてくれて、とても心強い出産となりました。
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監修/助産師 松田玲子
著者:河原りさ
4歳と6歳の女の子ママ。花屋に勤務。都会のおでかけスポットや植物に関心あり。