しかし、義母が夫とともに土下座で謝罪。さらに義母は夫に平手打ちをして𠮟りつけました。
義母が味方になってくれたことはうれしく感じた沙耶子さん。
やがて出産を迎えて――!?
癇に障る気遣い
※誤)癇に触る → 正)癇に障る
沙耶子さんに土下座をする亮太さんとお義母さん。
「今日はもう寝かせてください」
臨月の妊婦さんである沙耶子さんは言いました。するとハッとした2人は、沙耶子さんへの気遣いの言葉を口々にかけました。
「身体温かくしてね」
お義母さんの言葉は沙耶子さんの顔色を伺っている感じがして、癇に障ります。
この日以来、亮太さんもお義母さんも、沙耶子さんの身体を以前よりも気にかけてくれるようになりました。亮太さんは仕事が終われば直帰。
はじめからそうしてくれていたらと、沙耶子さんとしては複雑な気持ちです。
それから数日後、沙耶子さんは無事、元気な男の子を出産しました。亮太さんが息子を抱っこしてやさしい表情をしているのを見ているうちに、なんだか浮気への怒りが落ち着いてきたように思いました。
「もう許してやるか……」
そんな風に思っていたところ、お義母さんが声をかけてきました。
亮太さんは妊娠中に浮気したことを本当に反省しているのかもしれません。けれども急にやさしくされても、沙耶子さんからみたら白々しく、喜べないですよね。それでも、赤ちゃんが生まれると、沙耶子さんの気持ちはほんの少し落ち着いてきたようです。みなさんが沙耶子さんの立場だったら、結婚生活を続けますか? 離婚を考えますか?