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エクオールなどの更年期サプリ。試す価値あり?どう活用する?閉経まで飲みたいサプリは?【医師監修】

いろいろなメーカーから、さまざまな種類の更年期サプリが出されているのはご存じの通り。受診などの手間がなく手軽に始められるのが魅力ですが、1カ月で4000~5000円ほどかかるため、迷っている人も多いのではないでしょうか。そこで、産婦人科医の駒形依子先生にサプリメントの効果的な活用法や選び方について教えていただきました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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サプリの利点は手軽に栄養補給ができること

サプリメントの最大のメリットは、手軽に栄養補給ができる点だと先生は言います。

 

「体に必要な栄養は種類がとても多く、すべての栄養を食事からとるのはなかなか難しいものです。サプリなら手軽に栄養補給できるので、時間を有効に使いたい忙しい人には合っていると思います。

 

価格で迷っている人が多いようですが、その栄養を摂取するための時間や手間がサプリに集約すると考えれば、コスパは良いと考えることもできると思います。

 

ただ、サプリ飲むのをやめると効果はなくなってしまいます。飲み続けて体調が良くなってきたら、生活習慣を見直してほしいですね」(駒形先生)

 

サプリを飲まなくてもいい体づくりを

お通じ

 

生活習慣の見直しの中でも、特に心がけたいのが胃腸を整えることだと先生は言います。

 

「まず便秘は解消してほしいと思います。せっかくサプリを飲んでも、便秘では有効成分がしっかり体内に吸収されないからです。更年期向けのサプリには、エストロゲンと似た作用をする大豆イソフラボンの代謝産物のエクオールを含むものが多くありますが、エクオールには胃腸を整える作用があるので便秘にも効果的です。でも、サプリを飲まなくなったらまた便秘になる可能性があります。サプリを飲みながら、便秘を解消する努力を続けてほしいです」(駒形先生)

 

エクオールのサプリで最もシェアが高い大塚製薬の「エクエル」には、大豆イソフラボンの吸収を高める独自の乳酸菌が入っているといいます。また、「エクエル」は他のサプリより含有量が1日10mgと多いのも特徴です。やはり、含有量が多いほうが良いのでしょうか。

 

「更年期真っただ中の40代後半~50代前半なら、多めのほうが効果は感じやすいでしょう。更年期症状の予防的に飲むというなら少ないものから試してみてもいいと思います。

 

ただ、エクオール系のサプリで補給できるのはエストロゲンと構造が似た大豆イソフラボン。女性ホルモンを補給するものではないことは知っておいてほしいです」(駒形先生)

 

 

閉経まで飲んでおきたいサプリは鉄剤

サプリ

 

更年期の女性が飲んでおくと良いサプリはまだあると先生は言います。

 

「閉経するまで、できれば飲んでほしいのは鉄剤です。過多月経の方はマストです。サプリでなく飲料でも良いですよ。そして、できれば亜鉛も配合されたもののほうが、鉄の体内吸収を高めるのでおすすめです。ただし、亜鉛はアレルギーがある方もいるので注意してください。

 

また、ジムなどで体づくりをしているなら、たんぱく質を補給できるスピルリナも良いでしょう。鉄分も入っているので手軽に栄養補給できます」(駒形先生)

 

生理がまだある女性の誰しも不足しがちな鉄分。積極的に摂取したいですね。

 

まとめ

女性ホルモンを本気で補充したいならホルモン補充療法しかないけれど、子宮体がんや乳がんの発症リスク、不正出血などの副作用のことなど考えると、始めるには覚悟がいります。でも、女性ホルモンと似た成分を手軽にサプリで補給できるなら……。効果のほどは実際に飲んでみて、自分の体で確かめるしかなさそうです。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

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取材・文/岩崎みどり

ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。

 

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