魔法の絆創膏
すりむいたり、ぶつけたり……娘はどこかが痛いとき、必ず絆創膏を貼りたいと言います。もともと慎重な性格のため、大きなけがをすることはなく、患部に絆創膏を貼ってあげるとピタリと泣き止むような子でした。絆創膏を貼ったところで治るわけではない打ち身などでも、本人曰く、痛くなくなるそうです。
今回も、泣きながら絆創膏を貼ると言って聞きません。取り急ぎ患部を確認したかった私は、娘に絆創膏を渡して見守ることにしました。
いつもと様子が違う娘
私が少しでも腕を触ろうとすると、「痛い」と言うので、娘が自分で絆創膏を貼るところを見ていました。しかし、腫れなどは見当たりません。娘はまだ泣きながら、腕に絆創膏を3枚貼りました。
いつもならこの辺で泣き止むのですが、絆創膏を貼り終えた娘は、「まだ痛いー!」と言って泣き止みません。私は抱っこを提案しましたが、腕が動かせないと泣き叫び、落ち着かせることができませんでした。こんなことは初めてでした。
とりあえず病院へ
痛みから気を逸らせようといろいろ話しかけてみましたが、娘は泣き止みません。普段、娘がこれほど泣くことはなかったので、私はだんだん不安になっていきました。
娘は1時間以上泣き続けたため、私はその場にいたお友だちのママと話し、病院に連れて行くことに。腕を触らないよう何とか抱き上げ、慌てて家を出ました。年末の整形外科は混んでおり、診察を待つ間も娘は泣き続けていました。
2時間以上泣き続けた娘は、病院の待合室で眠ってしまいました。レントゲンを撮りましたが、「異常は見当たらない」とのこと。結果が出るころには娘はすっかり痛みが引いたのか落ち着いており、私はほっと胸をなでおろしました。幸い今回は何事もありませんでしたが、いつ何が起こるかはわかりません。このようなイレギュラーなときに備えて、近くの病院を調べておくなど、シミュレーションしておくのも大事だなと思った出来事でした。
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監修/助産師 松田玲子
著者:矢飼ふゆ子
4歳の娘と夫との3人暮らし。趣味は映画や海外ドラマを観ること。