私の娘は、口唇口蓋裂で生まれてきました。そのため中耳炎になりやすく、言葉の問題もあり、定期的に耳鼻科に通っています。今回は、口唇口蓋裂治療の耳鼻科編についてお話ししたいと思います。
耳や鼻に出てくる、口唇口蓋裂の影響
娘は左唇と、口腔内の上あごに裂、つまり隙間があったため、食べたり飲んだりしたものが鼻から出てきやすい状況でした。
また、口唇口蓋裂の場合、中耳炎になりやすいそうで、赤ちゃんのころは、総合病院の耳鼻科で定期的に耳のチェックをしてもらっていました。引越しした先の病院では、主治医の先生に紹介状を書いてもらって指定の耳鼻科へ。しかしその段階で大きな問題はなかったため、定期受診は近所の耳鼻科でいいと言われました。
気を付けていても中耳炎に
数年は定期検診でとくに中耳炎の傾向はなく、順調でした。しかし5歳の夏、朝起きてすぐ娘が「耳が痛い」と言ってとても痛がりました。
支度をしてすぐ耳鼻科へ向かいましたが、その道中で「痛くなくなった」とのこと。しかし受診をすると、「中耳炎ですね」と診断されました。薬をつけてもらい、飲み薬を貰って帰宅。痛みはその日の朝だけで済みましたが、できるだけ毎日受診してほしいと言われ、1週間ほど通って炎症は治まりました。
言葉の関係でも耳鼻科のお世話に
3歳を過ぎたころ、主治医の先生から、言葉の面でも治療を受けたほうがいいというお話がありました。その際に、耳鼻科に話を通してくださって受診。聴力などの検査と、言語療法士さんによる検査を耳鼻科で受けました。
その結果、言葉の教室に通ったほうがいいとのお話があり、6歳の現在も毎週通っています。
口唇口蓋裂があると、長年中耳炎で悩む子どもも多いようですが、現在6歳になる娘は今のところ一度中耳炎になっただけで済んでいます。次回は、娘が言語療法のために言葉の教室に通った体験談をお伝えいたします。
著者:石原みどり
知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。