インフルエンザに罹った私と子どもたち
近隣に身内もおらず、仕事で日中家にいない夫に頼ることもできない中、高熱があっても必死に2人の幼児の看病をしていた私。夫は仕事が終わると買い物をして帰宅し、子どもたちの世話や家事を助けてくれたので、その間だけ私は休むことができていました。
「明日から夫は冬休み。日中もう少し休める」と私は高熱でもうろうしている中、夫が家にいてくれることに少し希望を感じていたのです。
まさかの夫の行動
翌朝、咳や高熱でなかなか熟睡できず、トイレのために起きてキッチンに寄った私は驚く光景を見たのです。夫は海辺沿いの友人宅へ行く約束があったのですが、予定通り準備を進めていました。夫は私に気づいたあと、「今日やっていける? 大丈夫?」と聞いてきました。
私は腹が立って「全然ダメ」とひと言。夫が「行かないほうがいい?」と尋ねてきたので、私は「当たり前でしょ。でも私が行かないでって言っても行くんでしょ」と切り捨てました。そして夫は「すぐに戻ってくるから」とひとりで出かけて行ってしまったのです!
考え直した夫
私は「信じられない。インフルエンザの3人を置いて遊びに出かけるなんて」と飽きれと怒りでいっぱいでしたが、体がつらすぎてすぐベッドに戻りました。すると、車で出かけたはずの夫の車が戻ってくる音が聞こえたのです。
そして、帰宅した夫は「ごめんね。やっぱり君たちを残して行けない。友だちに断りの電話をしたから大丈夫だよ」と言いました。私は内心「当たり前だ」と思いましたが、「戻ってきてくれてよかった」と伝えました。
インフルエンザでつらい中、必死で子どもたちの世話も家事もしていた私は、夫のまさかの無神経な行動に驚きました。しかし、夫は、私たちを残して出発しようとしたことを反省して、家に戻ってきてくれたので、その行動には感謝しようと思いました。これからも、価値観や考え方の違いがあっても夫婦2人で意見を言い合っていい方向に進めていけたらと考えます。
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著者:岩見 エリ
2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。