4歳差でも不平等は納得できない娘
息子が生まれてからずっと、姉弟間の不平等に敏感な娘。4歳年が離れていても、弟と自分に同じ対応をすることを私に強く望んできます。しかし実際は、第1子の娘には厳しく、下の子である息子にはつい甘くなってしまうのです……。
例えば食事中、娘には「好きなおかずのおかわりは、出された料理をすべて食べてから」と言っています。しかし好き嫌いが多い息子にそれは難しく、嫌いなおかずを一口食べれば、あとは残して好きなおかずのおかわりができることになっていたりします。
自覚はあるものの下の子に甘くなる理由
こういった日常のささいな不平等について、幼いころはひたすら「対応が違う」「○○くん(弟)もできてないよ」と、その都度私に訴えてきた娘。しかし、4歳も差があると当然、成長にも差があり、同じ基準で育てるのは難しいのです。
振り返ってみても、娘が今の息子と同じ年だったころには、もっと厳しく叱っていたなと対応の違いを自覚している私。
私自身、子育て経験が長くなったことで寛容になった部分があったり、単純に2人の子育てが忙しく、以前ほど叱ることに時間と労力を費やしたくなかったりという現状があり……。結果、同じ時期を切り取ってみても、息子には甘くなってしまっています。
あるころから娘が自ら弟に説教を!?
そして、常に自分と弟への対応の違いを気にしている様子だった娘は、小学校に上がるころから、自分で弟に説教をするようになりました。「ママが言わないなら、私が言ってやる!」と言わんばかりに……。
あるときは、家では野菜を一切受け付けない弟に「野菜を食べないと元気でいられないよ! 病気になりたいの!?」と言っていました。
またあるときは、甘えん坊で何でも「ママやって」と私にすがる弟に、「何でもママにやってもらってると、将来何も自分でできなくなるよ! いつまでもママと一緒に暮らせるわけじゃないのに!」と言ったことも。
オーバーな物言いですが、娘の説教はなかなか当を得ていて、思わず笑ってしまいます。私には甘えてばかりの息子も、姉に言われるとハッとした表情になり、姉の言っていることを一生懸命考えている様子です。
時々ヒートアップして弟を傷つけるようなことも言ってしまう姉ですが、概ね正論を言っており、私が言いたいことを代弁してくれているように感じることもしばしば。息子も私から注意するより聞く耳を持っている様子なので、最近は私も娘のお説教を頼もしく聞いています。ビシッとスパイスの効いたお説教をしてくれる娘の存在は、私にも息子にもありがたいです。
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イラスト/森田家
著者:澤崎 凪
1男1女の母。4歳差の姉弟の子育てに奮闘しながら、自身の体験をもとにした子育て関係記事を執筆するママライター。その他、アパレル、地域情報関連記事も執筆中。