ワンオペでストレスだらけの毎日
夫と別居し、ひとりで仕事と育児と家事に追われる日々は、余裕がありません。「困ったときはいつでも助けるよ」と声をかけてくれる、信頼できるママ友はたくさんいるけれど、甘えるのは苦手な性分。さらに、ひとり親でも他のママたちと同じようにできる限りやってあげたい……なんて思って動いていると、うっかり自分の寝食も犠牲にしがちです。
子どもたちのために良かれと思ってやっていることなのに、疲れるとイライラして、子どもたちにきつく当たってしまうことも。本末転倒なのですが、そんな現状をなかなか変えられずにいました。
似たような環境なのに前向きなママ友
そんなときに出会ったのが、私と同じように離婚に向けてパパさんと別居中、というママでした。そのママはフルタイムで働きながら、子どものための時間もしっかり確保して、お休みの日はお菓子作りもしています。とても忙しいはずなのに、なんだかゆったりとした雰囲気で、そしてイキイキとしているのです。
ひとりですべてこなす毎日は、私にとってはストレスだらけで、笑うことすら忘れがちなのに、彼女はどうしてこんなに余裕があるように見えるのだろう、と不思議に思いました。
子どものための「マインドフルネス」
思いきって彼女にその疑問を投げかけてみると、「『子どものためのマインドフルネス』という本、おすすめだよ」と、笑顔で答えてくれました。マインドフルネスとは、過去や未来のこと、気がかりなことなど、常にあれこれ考えすぎて疲れている頭や心を「今」だけに集中させること。そうすることでストレスが溜まりにくくなったり、脳が活性化したりするそうです。
また、子どもが取り組むと、よく眠れる、集中力が高まる、心が落ち着くなどの効果があるとのこと。紹介してくれたその本は親子で取り組めるそうなので、子どものための時間=自分のための時間になるのなら一石二鳥!と、さっそく本を購入しました。
大人も子どもも楽しくって効果アリ!
本によると、眠る前、起きたあと、集中力を高めたいとき、さまざまなシーンに適したものがあるのですが、まずは息子の寝かしつけに取り入れてみました。
内容はどれも、深い呼吸をするというものなのですが、その方法がユニークで、あたたかいココアを冷ましながら飲むつもりでふーっと息を吐いたり、冬眠中のくまさんに扮して深呼吸したり。
小学生の娘も幼稚園児の息子も楽しそうにやってくれました。そしてまず感じたことは、よく眠れる! 私も子どもたちもすんなり眠りに入れて、ぐっすりでした。
自分のストレスを軽減しながら、子どもたちの心のケアもできるこの本は、わが家にピッタリだと思いました。ちなみにママ友は、「子どものための時間には、自分も楽しめるようなことを一緒にする」とのこと。子どものため!と頑張るのではなく、マインドフルネスで力を抜いて、子どもたちと一緒に笑顔で過ごすことができるようになりたいです。
ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように!
著者:坂井香子
おだやかな娘とわんぱくな息子の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。