洗面所で起きた事故
第3子の息子が1歳2カ月ごろの出来事です。公園で遊んだ私と息子は、家に帰ってきて手洗い、うがいのため洗面所へ向かいました。当時息子は洗面台に届かなかったため、30cmほどの高さがある折り畳み式の踏み台に乗って手を洗っていたのです。この日もいつも通りに息子は踏み台に乗り、手を洗い始めました。
落ちたら危険だと思い、私は息子の後ろに立ち、手洗いの介助をしていました。手を洗い終わったときにタオルをとろうと、私が一瞬視線を外した次の瞬間、息子の大泣きしている声が聞こえました。私はびっくりしてすぐに息子を見ると、踏み台から足を踏み外したようで息子が床に落下していたのです。
陥没した傷を見つけ大慌て
転んでも傷をつくっても泣かない子だった息子が今までにないほど大泣きしているので、私は焦りながらも直感でどこかをケガしたのかもと思いました。息子の体を確認すると、頭部に傷を発見。洗面台の角にぶつかったようで、1cm幅ほどの傷は陥没しており、さらに出血もしていたのです。
息子の傷を見た私は、どうすれば良いのかわからずパニック状態。「早く何とかしなくては」と焦りながらも、救急車を呼んでいいのか迷いに迷ってしまい……。しかし、一大事である息子の状態に救急車を呼ぶことを決め、私は119番に電話をしました。
落ち込む私を救った隊員の言葉
3人目の子どもにして初めて救急車を呼ぶ事態になり、私は緊張と不安を感じていました。その後、家の前に救急車が到着したことで安心感も出てきて、さまざまな感情でいっぱいいっぱいに。
救急車に乗るころには息子は落ち着いて泣き止み、救急隊員さんにあやされていました。落ち着いた息子を見て、救急車を呼んだ申し訳なさが私の中にこみ上げ謝罪をすると、「迷ったときは呼んでいいんですよ」と救急隊員さんがやさしい言葉をかけてくれました。そのひと言に、私はとても救われたのでした。
頭部の傷は医療用ホチキスで2カ所止める処置となりました。自分の中で気を付けていたつもりでしたが、3人目の子育てでどこかで大丈夫だろうという油断があったように思います。少しの高さでも小さな子どもにとっては油断大敵だと改めて感じました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:吉田みお
11歳、10歳、3歳の息子3人と夫との5人暮らし。保育士と幼稚園教諭の資格を保有。保育士として、ママとしての経験を生かし、子育てのジャンルを中心にライターとして活動中。