体調が悪い自分を受け入れられない
出産後、慣れない育児や赤ちゃんの夜泣きで睡眠不足な私は、体調が悪い日が多くなりました。胃腸の調子が悪く食欲のない日が続いたり、疲れやすくなったり少しの時間外出するだけでクタクタになってしまう毎日。
そんな中で友人のSNSを見ると、赤ちゃん連れでのおでかけや、楽しそうに育児をする写真がアップされていたのです。それを見て私は、友人たちは元気に育児を楽しめているのに、どうして私は同じようにできないのだろうかと思い悩んでしまったのでした。
無理して出かけようとしてストレスに
そういった日々の中、友人に赤ちゃん連れでランチに誘われることがありました。私は行きたい気持ちがあったので無理をしてでも行こうとしたのですが、当日になり私や赤ちゃんの体調が悪くなってしまい、キャンセルすることが続いてしまいました。
そのうち私は、友人と会う約束をしても、また同じようにドタキャンしてしまうのではないかという不安を強く感じてしまうように。みんなのように赤ちゃんと楽しく出かけたいという気持ちが、私にとって逆にストレスになってしまったのです。
赤ちゃんの成長とともに考え方に変化が
赤ちゃんが1歳になるころ、私も子育てに余裕が出てきて、体調も徐々に回復してきました。赤ちゃんと一緒のお散歩や、2人の時間を楽しめるようになると、以前のように友人と自分を比べて落ち込むことがなくなっていきました。
また、友人と実際に会って話をしてみて、みんなそれぞれ育児に苦労や悩みを抱えていたということを、私は初めて知りました。そして私は、決して自分だけがつらくて大変な思いをしているのではなかったことに気付いたのです。
今になって思い返してみると、当時の私はどうしてあんなに自分と周りを比べてしまったのだろうかと後悔しています。人は人、自分は自分と割り切って、自分らしさを大切に子育てができていたなら、もっと早い時期から育児を楽しめたのではないかと思います。現在、私は2人の子どもを育児中で、思い通りにいかないこともありますが、周りと比べずにのびのびと楽しく子育てができています。
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著者:水沢 雫
5歳男の子と2歳女の子の2児の母で、夜勤ありの夫と4人暮らし。アパレル販売員の経験があり、ファッションやショッピングが趣味。