少し無理をしてしまった産後
これは、第3子を出産して2カ月ほど経ったころのお話です。第3子を出産するにあたり、私は里帰り出産はしませんでした。上の子の学校や部活があることが、大きな理由です。
産褥期は実家の母に手伝いをお願いすることもありましたが、実家と自宅が車で30分以上かかることや、母も60歳を過ぎていることから、あまり頼らず、なるべく家のことや子どものことは自分でするようにしていました。第3子はよく寝てくれる子で、生後1カ月から夜通し寝てくれていたので、あまり体のダメージも感じていませんでした。
始まりは小さなニキビ
3人の育児と家事と、忙しく過ごしていた産後2カ月ごろのある日、私はおしりに小さなニキビのようなものができていることに気が付きました。私は「こんなところにニキビできるんだな」と思いましたが、ニキビだと思っていたので「わざわざ皮膚科に行く必要はないか」と放置していました。
やがて、だんだんとそのニキビが巨大化してきたのですが、生後2カ月の赤ちゃんを連れて皮膚科に行くのはおっくうだったので、さらに放置。数日経ったころ、痛みが出てきたのですが、ちょうどその日に第2子が発熱、新型コロナウイルスのPCR検査で陽性となってしまいました。私は濃厚接触者となり、皮膚科を受診できない状況に。
痛いけど病院に行けない…
私のおしりのニキビは、第2子の療養期間中にさらに巨大化し、赤くなってついには膿が出てくるようになりました。第3子のお世話もあったのですが、おしりのニキビが痛すぎて椅子に座ることもできず、授乳の時間が特につらかったです。
ようやく第2子の療養期間が明け、急いで皮膚科に行ったところ「粉瘤(ふんりゅう)」とのことでした。悪いものではないそうですが、化膿してしまったため切開して膿を出し、抗生物質を飲むはめに……。
「たかがニキビ」と思って放置したことで化膿し、痛みがひどくなってしまった粉瘤。少し悪化した段階で病院に行くべきでしたが、「生後2カ月の赤ちゃんを連れて行くのは面倒だな」と思い受診を見送ったことに加えて、新型コロナの濃厚接触者になり、さらに悪化してしまう結果となりました。次回同じようなことがあったら、受診できるタイミングを見逃さないよう注意しようと思った出来事です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:吉川 みきな
14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。