久しぶりのデートにワクワク
1つ目のがっかり体験は水族館デートでのことです。その日、彼と久しぶりに会えることを楽しみにしていた私。いつもよりきれいめなコーデでメイクもばっちり決め、うきうき気分でデートに向かいました。
前々から水族館に行く約束をしていて、私は大好きなペンギンに会えるのが楽しみでわくわくしていました。季節は夏、外にいるとすぐに汗ばむほど暑かったのを覚えています。水族館の中は冷房がきいていてとても涼しく、ノースリーブのワンピースを着ていた私は少し寒いと感じるほどでした。
あれ、なんだか体調が…
彼とおしゃべりをしながら館内を回っていると、冷房に当たりすぎたせいか気分が悪くなってきました。しかし、せっかくの楽しいデート中に「具合が悪い」と言って雰囲気を壊したくありません。我慢した状態で、お目当てのペンギンコーナーへ向かいます。しかし、そこに着いたころには私の体調も限界に……。
「ペンギン、かわいいね」と微笑む彼を見て、無理をして笑顔を作っていましたが、悪寒がして吐き気もあり、目の前がぐるぐる回っています。そしてとうとう耐えきれず、その場にしゃがんでしまいました。「どうしたの？！」と慌てる彼に、私は観念して体調が悪いことを伝えました。結局、なんとなくぎくしゃくした状態でこの日のデートはお開きに。せっかく楽しみにしていたのに、急な体調不良のせいで残念なことになってしまいました。
久しぶりのデートだったこともあり、「体調が悪い」と言って水を差すようなことはしたくありませんでした。しかし、我慢しすぎた結果デートどころではなくなってしまったのです。
結果的に彼にとても心配をかけてしまいました。相手を信頼しているからこそ、素直に自分の状況を伝えればよかったなと反省しています。
著者／匿名希望
作画／たぐちまり
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