それは言っちゃダメなやつ!
長男が子ども園の年中のときの話です。ある日、私が長男と次男を連れて公園に遊びに行く途中、ある雑貨屋さんの前を車で通りかかりました。すると、長男が突然「お母さんのプレゼント、ここで買ったんだよ」と言うのです。私は一瞬、何のことだかわからなかったのですが、少し考えてみると、その数日後に母の日が控えているということに気づきました。
その前日は夫が息子たちを連れて遊びに出ていたため、きっとそのとき3人で買ってくれていたのでしょう。私は心の中で「見事なネタバレをしてくれたな(笑)」と思いながらも、そのときは「そうなんだ〜」と、適当に流しました。
聞きなれない単語だったよね
そして、母の日がやってきました。私に気づかれないよう、コソコソと何かを話し合っている3人。すると長男が3人を代表して、石鹸でできたソープフラワーを私に手渡してくれました。私が「ありがとう。お母さんとってもうれしいよ」と声をかけると、長男が突然「お母さんはね、“ハハ(母)”って言うんだよ〜」と言ったのです。これには私も夫も思わず笑ってしまいました。
そして同時に、きっと夫に「母の日のプレゼントを買いに行くよ」と言われ「ハハ? なんだろう?」と思いながらも、一生懸命プレゼントを選んでくれたのだと思い、そんな息子たちが愛おしくてたまらなくなりました。息子たちを先導してプレゼントを買いに行ってくれた夫にも、感謝の気持ちでいっぱいです。
次男なりのサプライズとは!?
最後は、次男が年中のときの父の日にまつわる話です。私はプレゼントを用意し、息子たちには夫の似顔絵を描いてもらうことに。次男は絵を描くことが苦手ながらも、お父ちゃんの顔を一生懸命描き上げました。私は息子たちが寝たあと、翌朝夫に渡せるように、自分が用意したプレゼントの袋にその似顔絵を入れておくつもりだったのですが、似顔絵が見当たりません。
「せっかく描いたのにどこにやったんだろう?」と思いながら探してみると、夫が使っている仕事机の前の壁に、セロテープでしれ〜っと貼ってあるではありませんか。次男がお父ちゃんを喜ばせようと、自分なりに一生懸命考えて、椅子とテーブルをよじ登ってそうしたのだと思うと、何ともほほ笑ましい気持ちになりました。
私と夫を喜ばせようという息子たちの純粋な気持ちに、心がとっても温かくなったエピソードでした。ネタバレをしてくれる長男。自分なりに考えて行動する次男。そして不器用ながらも、サプライズをしようと毎年頑張ってくれる夫。そんなわが家の男たちが、私は愛おしくてたまりません。これからも毎年、どんな母の日・父の日になるか楽しみです。
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著者:今岡めい
7歳と4歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。