先生方がいろいろな工夫をしてくれましたが、たつきくんは食べないまま時が過ぎました。そして1カ月ほどたったある日、大好物のスイカが! けれどもたつきくんは手で払いのけてしまいます。その姿に、漠然とした不安に駆られてしまうNEGIさん。そこへ追い打ちをかけるように先生がNEGIさんに声をかけてきました。
先生が放った言葉とは……?
お母さん、これからどうしますか?

たつきくんは感覚的な問題で食べられないのであって偏食ではないと考えているNEGIさん。
「ほかで食べられるのであればそれでいい」
「健康に問題があるわけじゃないし」
第三者にそう言われるなら、そうなのかもしれないと思っています。
けれど、NEGIさんは、スイカが大好きなたつきくんを知っていました。だからこそ、好きな物を食べられなくする自閉症のこだわりが、ただ、にくらしかったのです。
どうにかいつも通り食べられるようにしてあげたいNEGIさんは、たつきくんにとっての不安要素を取り除こうと考えます。
しかし「給食を食べない」ということがたつきくんの中でこだわりとなってしまっているたつきくん。
NEGIさんは、
「このままおなかが空いても通園の3年間食べないままだったら」
「小・中学生になっても続いたら」
「このこだわりはいつまで続くの……?」
などとわからないことが多すぎて、漠然とした不安に駆られてしまいます。
食べられるようになんとかしたいけれど、どうしたらいいかわからなかったNEGIさんは、母親として情けないと思いつつ先生に相談することに。すると、そう思った矢先に先生から声をかけられました。
「お母さん、(これから)どうしますか?」
未来を絶たれたような気持ちになってしまったNEGIさん。どうしたらいいのか私が聞きたい、と絶望的になったのでした……。
補足を読むと、実際にはこの先生の声掛けには続きがあったようですね。そしてやさしい先生のようです。きっと、このときNEGIさんは不安に駆られていたあまり、先生から質問をされて、突き放されたような感覚になってしまったのでしょうね。声をかける側は、相手の状況や気持ちを察して、声のかけ方やタイミングなどの工夫が必要なのだと、考えさせられますね。
-
前の話を読む1話
母が同席しても給食を一切食べない息子。こだわりの強さは不安から?一体なにが…!? #給食を食べない 1
-
次の話を読む3話
てんやわんやの先生たち。療育の現場は人手不足?すぐみてもらえない現実にモヤモヤ… #給食を食べない 3