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口唇口蓋裂の治療はいくらかかる? 心配だった治療費について【体験談】

この記事では、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)のお子さんを持つママの体験談を紹介しています。今回は治療費について。「子ども医療費助成制度」と「育成医療」により、各種病院の受診代や、手術代、歯科矯正費用は無料で済んでいるそうです。

医療費のイメージ

 

私の娘は、唇や上あごに裂け目が入る先天異常「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」で生まれてきました。娘が生まれたとき、口唇口蓋裂は手術で治ると聞いて安心しましたが、金銭的に心配になりました。ところが医療費制度のおかげで、ほぼ無料で治療を受けられています。今回は、私の体験をもとに、口唇口蓋裂の治療費や娘の将来を考えた貯蓄についてお伝えします。

 

18歳未満までの治療費は基本的に無料だった

口唇口蓋裂のような先天異常の場合、市区町村に申請することによりほとんど費用がかからずに済みます。市町村によって規定はありますが、毎回の形成外科受診などはほかのお子さんと同様に「子ども医療費助成制度」によって無料でした。

 

手術の際は、あらかじめ主治医に意見書を書いてもらい、市役所に申請すれば育成医療という制度で無料になりました。また、歯科矯正についても育成医療により毎年更新することで、治療費は無料で済んでいます。

 

大人になってからの整形は自費

育成医療は、現在18歳未満まで受けられます。そのため、それまでの手術費や歯科矯正費用等は、基本的にかからないと言われています。

 

ただ、特に女の子はお年ごろになってくると、口唇口蓋裂で生まれたことに将来コンプレックスを感じるかもしれません。医師からの提示はなく、自分から整形を受けたいといった場合には、自費で手術を受ける必要が出てきます。そのような場合、100万円ほどの手術費用がかかると聞きました。

 

将来のために生命保険で貯蓄を続けている

娘の将来を考え、生まれたころから貯蓄をしています。わが家の場合、貯蓄型の生命保険を利用しています。2つ契約していますが、いずれもファイナンシャルプランナーを通して紹介を受け、契約しました。

 

1つはまとまったお金を一気に納め、5年後から利息が増えていくタイプの保険。もう1つは、毎月8,000円ほどを12年間納め、増えていくタイプの保険です。自分で貯金しようと思ってもなかなか難しいので、強制的に貯金することができて安心しています。

 

 

子どもにかかる費用は、いつ何が発生するかわからないもの。口唇口蓋裂でない場合でも、貯蓄型の生命保険は、貯金するうえで検討の1つになるかもしれません。私は娘の将来のために、これからも貯蓄を続けていきたいと思います。


著者:石原みどり

知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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