ミレーナに挑戦してみた
2018年6月、子宮内膜ポリープが見つかったひぽぽさんは、以前から通っている大学病院の婦人科で摘出手術を受けました。その1カ月後の2018年7月、数年前から悩んでいる生理不順や月経過多、不正出血の治療のため、ひぽぽさんはミレーナ(子宮内避妊器具)を入れることを決意します。
※中用量ピル「プラノバール」にはエストロゲンが多く含まれており、子宮内膜が厚くなるのを防ぐ作用があります。生理周期を整える目的のほか、月経過多や不正出血の治療にも用いられる薬です。副作用として、吐き気・嘔吐・食欲不振・頭痛・むくみなどが報告されています。
約1カ月前の2018年6月、子宮内膜ポリープが見つかって摘出手術を受けたひぽぽさん。ポリープも不正出血の原因の1つではあったものの、手術後も変わらず生理不順や不正出血は続いていました。
プラノバールの副作用が怖くなってきたひぽぽさんは、代わりの治療法としてミレーナを入れることを決意します。以前から通っている大学病院の婦人科に相談し、次の診察日に合わせてミレーナを装着してもらうことに。
医師に「まだ子宮内膜が厚いね。プラノバールであと1周期生理を起こしてからでもいいですよ」と言われますが、「もうプラノバールからは卒業したいし……一刻も早く経血量を少なくしたい」という気持ちから、「今日入れてください!」とお願い。
「よし! じゃあ入れるよー」と声をかけられ、いよいよミレーナを挿入されます。
ミレーナを入れる瞬間は「ビキビキッ!」と激痛だったそうです(もちろん個人差はあります)。
持病のSLE(全身性エリテマトーデス)やリウマチの治療のため、長期間ステロイドを内服しているひぽぽさんは、免疫力が低下して感染リスクが上がっています。そのため、この日はミレーナ(異物)を入れたことで感染症が起こらないよう抗生剤を点滴してもらい、さらに抗生剤による下痢予防のため、耐性乳酸菌剤を処方してもらって帰宅。
ミレーナ(子宮内避妊器具)は黄体ホルモンを持続的に子宮内に放出することで、避妊効果のほか、経血量の減少や生理痛の緩和が期待できます。ミレーナから出される黄体ホルモンに体が慣れるまでの3〜4カ月間は不正出血が続くようなので、しばらくは不正出血に耐えなければなりません。つらい不正出血の期間を乗り越えて、早くミレーナの効果を実感したいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
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