中3になっても初潮がまだだった私
ソフトテニス部に所属していた中学時代の私は、休みのない練習漬けの毎日でした。それが影響したのか、当時の私は身長155cm、体重38kgという細めの体型で、3年生になってもまだ初潮を迎えていなかったのです。
そんな中で参加した中学3年生の春の修学旅行。学校行事とはいえ旅行に変わりはなく、女子が5人くらい集まった宿泊部屋は、夜になるとテンションが上がりまくり! 普段なら話題にしないことも赤裸々に話したくなるような、特別感のある夜でした。
女子5人の間で次々に話題が移っていくうち、いつしかテーマは生理のことに。そして1人の女子からこんな質問が。「生理用ナプキンはどこのメーカーのを使ってる?」と。それも1人ひとりに向けて返答を求めてきたのです。
初潮を迎えていない私は答えを持っているはずがなく、かといって雰囲気的に「まだ生理がきていない」とも言えなくて、みんなが答えるのを聞いているときの私は、笑い流すことしかできません。ついに私のところまで質問が飛んできたときは、仕方なく知っている有名メーカーの名前を挙げて、なんとかその場をとりつくろいました。
部活の引退後、体重が少しずつ増えて…
部活を引退し体型が少しずつふっくらしてきた、中学3年生の8月。私は家族旅行で母の実家を訪れました。
トイレに行ったときです。下着にちょっと黒っぽい液体が付着していることを発見。「もしかして、これが生理?」と思いましたが、経血は赤色と思い込んでいたので自分だけでは判断できず、すぐ母に確かめました。
母から「これが生理だよ。おめでとう」と言ってもらえたことで、待ちに待った生理がようやく訪れたのだと思うとホッ。母も、私の初潮が遅いことをずっと心配していたので、とても喜んでくれました。そのあとは出血は5日ほど続き、生理だと確信しました。
ずっと生理が遅いことに悩んでいたので、やっと大人の体になれたと思うと、ものすごくうれしかったことを覚えています。
当時の私は、部活を引退して体重が増えたころに初潮がきたので、初潮のタイミングには体重が関係していた、との結論に至りました。しかし、大人になった今、改めて情報を調べてみると、初潮のタイミングには個人差があるものの、確実に身長や体重で決まるわけではないとのこと。正しい情報を知って勉強になりました。
現在は結婚して生後5カ月の男の子がいるのですが、もし今後女の子が生まれ、成長していく中で初潮の遅れに悩むことがあっても、あたたかい目で見守りながら「大丈夫だよ」と声をかけてあげたいです。
※日本産婦人科医会によると、初潮を迎えるのは10歳から14歳ころとされています。満15歳になっても初潮が認められない場合は、婦人科の受診をすすめています。
文/おかさやさん
イラスト/アゲちゃん
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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