家事分担にモヤモヤ
私たち夫婦は、家事のほとんどを私が担うことになっています。なぜなら、夫は長時間労働で仕事が忙しいからです。
そのため、家事だけではなく育児に関しても私は常にワンオペ状態でした。それではあまりにも私の負担が大きいということで、話し合いの末、洗濯を分担することに。
洗濯は私がおこない、干す作業は夫が担当してくれることになりました。
とはいえ、洗濯物を干す手間はなくなりましたが、それ以外の家事を私がおこなうという状況は変わっていなかったため、依然として私は夫との家事分担に不満を持っていたのです。
ある夜、目に留まったのは
そんなある日、子どもたちが寝静まり、珍しくひとりの時間ができました。夫はまだ仕事で、帰宅していません。
「せっかく自分の時間ができたから、自分が好きなことをしよう!」と思っていたとき、洗濯機の中の洗濯物が目につきました。洗濯までは済ませていて、後は干すだけ。夫は仕事から帰宅後に洗濯物を干してくれていたため「洗濯物はいつものように夫に任せよう」とスルーしようとしたのですが……。
「たまには夫の代わりに洗濯物を干そう」と思い立ち、この日は私が洗濯物を干すところまでやっておくことに。
洗濯物を干し終わり、しばらくすると夫が帰ってきました。そして、私が洗濯物を干したことに気がつくと「あれ?洗濯物を干してくれたの?ありがとう」と私にねぎらいの言葉をかけてくれたのです。
夫の言葉でハッとして
これまで私が家事や育児をしていても、ねぎらいの言葉をかけることはなかった夫。そのため、今回も私が洗濯物を干したことに気づくだろうとは予想していたものの、まさか「ありがとう」と言ってくれるとは思っていませんでした。
このとき「今まで家事に対するねぎらいがなかったのは、家事を自分の代わりにやってくれているという気持ちがあまりなかったのかもしれない」と思いました。
それと同時に、私も夫に対してもっとねぎらいの言葉をかけたほうが、お互い気持ちよく生活できるかもしれないと気がついたのです。
家事をするとき、見返りを求めてやっているわけではありませんでしたが、やはり「ありがとう」と声をかけてもらえると、「家事をやってよかったなぁ」という気持ちになります。今では、私からも積極的に「ありがとう」と感謝を伝えて、お互いに気持ちよく過ごせるよう意識するようになりました。
「ありがとう」は家事をやってくれていることへの感謝であると同時に、自分の代わりに家事をしてくれると気づいているよ、と伝える言葉でもあるのかもしれないと気づいた出来事です。
著者/nanoka22
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