ふたりの様子を物陰から険しい表情で見ていたリカさん。サラちゃんが家に帰ると、リカさんは「何してたの?」と尋ねます。サラちゃんは、「自転車のカギ! 取り忘れてたから!」ととっさに嘘をつきました。納得いかないような表情で、サラちゃんを睨むリカさん。しかし、問い詰めることはなく、「今週も土曜はつむちゃん家に行ってもらうから」と話を終えました。
土曜日、つむぎちゃんとサラちゃんはパーティー用のお菓子の買い出しへ。お店でつむぎちゃんとお揃いのキーホルダーを見つけたサラちゃんは、キーホルダー欲しがりますが、お菓子の分のお金しかありません。落ち込んでいると、「これあげるよ」と自分のキーホルダーを差し出すつむぎちゃん。サラちゃんは大喜びで、キーホルダーを握りしめ、ふたりでお菓子の会計へ向かったのですが……。
帰宅した少女の手には…!?
「ただいまー!」
お菓子の買い出しから帰宅した、つむぎちゃんとサラちゃん。はなさんは笑顔で出迎え、「好きなお菓子買えた?」と尋ねます。
「うん、買えたー!」と満足げな2人を、はなさんはほほ笑ましく見ていました。
「見て見て! つむちゃんにもらったの」
キーホルダーをはなさんに見せるサラちゃん。
「つむのお気に入りのキーホルダー! よかったねサラちゃん! でもさ、その左手に持ってるのは何? 同じやつ?」
「……? えーーーー!! お店の持って来ちゃった!!」
サラちゃんは間違えて、売り物のキーホルダーを握ったまま、持ち帰ってきてしまったのです。
「お金払ってないの!? 今すぐ返しに行こう!! ドロボーさんになっちゃうよ」
間違えて持ち帰ってしまったサラちゃんは、動揺し涙目に。はなさんはすぐにお店に返しに行こうとするのでした。
お店の商品を支払いせずに持ち帰ってしまったサラちゃん。つむぎちゃんにキーホルダーをもらったことがうれしくて、そのことに集中してしまい、手に持っていたお店のキーホルダーのことがすっかり頭から抜けてしまったようです。
子どもは目の前のことに夢中になってしまい、思いもよらないことをしてしまうときがありますよね。「お砂場で泥だんご作りに熱中して、そのまま口に入れようとした」「静かだなと思ったら、真剣な顔でいたずらしていた」など……。皆さんは、「子どもが集中して、こんなことをしてしまった!」なんてエピソードはありますか?