「孫なんてかわいくない」やさしい義母からまさかのひと言
私と義母は、実の母娘のように仲良しです。初孫となる娘のことも、目の中に入れても痛くないというくらいのかわいがりよう。私も娘もそんな義母のことが大好きで、しょっちゅう義実家で過ごしています。
ある日、義実家に遊びに行くと、義母の従妹のおばさんが遊びにきていました。義母にべったりくっつく娘の姿を見たおばさんは「孫がかわいくて仕方ないんじゃない?」と義母に問いかけます。すると義母は「全然そんなことない、普通よ!」と返答。想定外の義母の言葉にショックを受けた私は「友だちとの予定を忘れてました」とウソをつき、実家を後に。「もしかして義母に甘えすぎていた? でも、なぜ娘の前であんなことが言えるのだろう……」と複雑な気持ちになり、今まで通りに接することができず、ついつい義実家へ足が遠のいてしまいました。
そんなある日、義母から「最近顔を見せてくれないけど……」と電話が。私は思い切って、あのひと言にショックを受けた……と義母に告白したのです。すると義母は「従妹の娘がなかなか妊娠できないのを知っていたから、素直にかわいいわよと言えなかったの。ごめんなさいね」と謝ってくれました。「そうだったのですね……」と真相を知れた私は胸のつかえがとれたことで、再び義母と元の良好な関係に。この先、モヤモヤする発言をされたとしても自分の中で抱え込まず、その発言の真意を聞くことが大切だと実感した出来事です。
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作画/ひのっしー
著者:鈴木千景
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