不安を抱えて産婦人科に足を運んだあゆみさんでしたが、無事に妊娠していることがわかって安心しました。しかし、予想はしていたものの、医師や役所の担当者など周りは流産を心配するばかりで、なんだか妊娠を歓迎されていないような気持ちに。
そして、家でも連日友だちと遊びに行ってしまう夫にイライラが募ります。だんだん感情のコントロールがきかなくなってしまったあゆみさんは……。
思うようにいかなくてイライラ…
赤ちゃんが自分のもとへやってきてくれたのはうれしいはずなのに、流産しないかなど、妊娠のことが不安で憂うつになってしまうあゆみさん。
さらに、家にいると息子が大声でかんしゃくを起こし、夫は連日友だちとビリヤード……。誰にもやさしくしてもらえない現実に、あゆみさんはイライラしてしまいます。
「やさしくしろ! もうお前の子ども産まないぞ!」
感情がうまくコントロールできず、ちょっとしたことで涙が出てしまいます。
あみさんは不安な気持ちを、受講している心理学の講座の先生に聞いてもらいました。そこで先生からかけられたのは「だれに何を言われようが胎児が決める。私が決めるんじゃない」という言葉でした。
不安で憂うつだったあゆみさんですが、素直な気持ちを相談できる相手がいるのは心強いですね。相談してからは、「人間だから不安になって当たり前だ」と思えるようになって、随分気持ちがラクになったのだそうです。妊娠中は誰しも不安になることがあると思いますが、そんなときは家族をはじめ、かかりつけの産院の医師や助産師さんなどに自分の気持ちを話してみると良さそうですね。
監修/助産師 松田玲子
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