首に無数のイボ出現!
31歳で第1子を出産してから、仕事と子育ての両立やマイホームの建築、夫の単身赴任と、無我夢中で走り抜けた30代。気が付けば、すっかり老け込んだアラフォーに変わり果て意気消沈していた私は、ある日鏡を見ながら首元の異変に気が付きました。
眼鏡をかけていない近視の目には、最初首に小さな虫が止まっているように見えましたが、近付いて見るとそれはおびただしい数のイボと判明。
1~3mmくらいの大小さまざまな薄茶色のイボが、首筋からデコルテにかけて無数に広がっていたのです。
「ひゃあ!」と驚きのあまり声を上げた私。 ネットで調べると、首にできる無数のイボのほとんどは加齢によるもので、危険はないとのこと。
私の父も同じような首イボがあったので、それと同じだと納得し、気付いてからも5年ほど放置しました。
しかし、イボは少しずつ大きくなるものもあり、イボのくびれた部分にネックレスが絡まったり、ボディタオルが引っ掛かったりすることもしばしば。見た目も気になり、人と話しているときに相手の目線が首元で止まると気が気ではありません。
そこで、かかりつけの皮膚科に相談することにしたのです。
液体窒素でイボを凍結破壊!?
かかりつけの皮膚科でイボのことを話すと、先生は首元を診察しながら「これは軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)という良性のイボね。このままでも問題ないけれど、見た目が気になるなら取ることもできますよ」と言いました。
説明によると、軟性線維腫は皮膚の老化の他、紫外線や摩擦などによる皮膚ダメージが原因だそうです。
首やデコルテに多いのは、紫外線が当たりやすい場所だから。タートルネックやネックレスなどの摩擦も、一因とのことでした。
たしかに、私は日焼け止めクリームをこまめに塗り直さず、うっかり首元を日焼けすることがよくありました。また、いかにも摩擦が大きそうな大ぶりのネックレスが大好きで、冬はタートルネックを愛用しています。
「液体窒素でイボを焼きましょう」と先生は続けました。「液体窒素!?」とおじけづく私に、先生は「大きく垂れ下がったものは麻酔をして切ることもありますが、小さいものばかりだから液体窒素で細胞を壊死させ、自然に取れるのを待つのが良いでしょう。ただ、2~3週間おきに数回通ってもらう必要があります」と説明してくれました。
この日は夏の終わり。処置中は赤みが出ることもあるということで「首元が隠れる服装の季節まで待ちましょう」と提案され、その日は帰りました。
ひと冬かけて首のイボ一掃!
再度皮膚科を訪れたのは、タートルネックを着始めた秋の終わりのことです。
「春にはすっかりきれいになりますよ」と話しながら、先生はピンセットに挟んだ綿球を液体窒素に浸し、1つ1つイボにジューッと当てていきます。その瞬間、ピリッと痛みを感じるものの、後に引くことはありませんでした。
これを2~3週間おきに5~6回通ったでしょうか。焼いたイボは前より硬く黒くなって、早いものは1カ月ほどで取れ始めました。気になって触っていたら、ポロリと取れたものもあります。
イボが取れたばかりの皮膚は少し赤みを帯びていましたが、1カ月もすると跡形もなくなり、きれいな首元がよみがえりました。
こうしてタートルネックで首元を隠せる冬の間に、私の首元をおおっていた無数のイボは一掃されました。
待ち遠しかった春、私は久しぶりに華やいだ気分で首元の開いた春の装いを楽しんだことを今でも覚えています。
まとめ
40代半ばに首イボの退治をしてから約10年がたちました。処置後、数年は新しくイボを見つけることはなかったものの、現在は目立つイボが4つほどできています。首は年齢を語るとよく言いますよね。そろそろまた首イボの退治に行くころかな、と考えているところです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/エェコ
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著者:あらた 繭子
大学生と高校生の子をもつアラフィフのフリーライター。長年の無茶な仕事がたたり、満身創痍の身体にムチを打つ毎日。休日のガーデニングと深夜のK-POP動画視聴が趣味。