偶然出合った曲に夢中に
ある日たまたまテレビをつけ、なんの気なしに見ていたドラマ。ドラマ自体もとてもおもしろかったのですが、クライマックスで流れる曲がとても良く、もっと聞きたいと思いました。曲はまだリリース前ですぐに聞くことはできませんでしたが、そのアーティストを調べてみると、ずいぶん前に見たテレビのコマーシャルで気になった曲を歌っていた人であることがわかりました。
「きっと私はこの人の歌が好きなんだろうな」と思い、初期の曲からすべて聞いてみたら予想通り。曲もさることながら歌詞がグッと心に刺さり、すっかりファンになってしまいました。
このことがきっかけで学生のころは音楽が好きでいろいろな曲を聞いていたことを思い出した私。少しずつ他のアーティストの音楽も聞くようになりました。動画でライブ映像を見るのも楽しく、いつかあの空間に混ざって手を振ったり、歌ったりしたいと思うようになりました。
さらに、好きなアーティストの投稿を見たいがために、これまで関わろうとも思っていなかったSNSに登録。SNSを使い始めたことでニュースとは違ったいろいろな情報に触れ、世界がグッと広がった気がしました。
次にハマったのはアニメ
音楽の他にも何か楽しいものはないかと探していると、アニメ好きの長男が「これおもしろいから見てみれば?」とアニメをおすすめしてくれました。子どもが小さいころは、一緒にアニメを見ていたのでアニメ自体には抵抗がなく、すんなり見始めることができました。おすすめされたアニメはとてもおもしろく、睡眠時間を削って見るほどに。
次々と気になる作品やおすすめされた作品を見ていくうちに「この声、聞いたことがある!」と思うことが増え、その声を調べるうちに今度はその声を演じている声優さんにも興味が出てきました。
ある声優さんの動画を探していたところ、何年も前におこなっていたラジオ番組を見つけました。聞いてみるととてもおもしろく、またまた夢中に。声優さん目当てにアニメを見たり、声優さん本人が出演している番組を見たりと、楽しみがどんどん増えていきました。
長男におすすめされて見始めたアニメですが、今では私が長男にアニメをおすすめするようになってしまい、家で一番のアニメオタクになりました。
20年ぶりのライブへ
ある日、職場で20歳ほど年の離れた同僚も私がドラマでハマったアーティストが好きだということが判明。ちょうどライブがあるので一緒にライブに応募してみることになりました。私は抽選ではずれてしまいましたが、同僚がチケットを当ててくれ、ライブに行けることに。
ライブに行くのは20年ぶり。何を準備すればいいかわからず同僚に話を聞きましたが、「体とスマホがあれば大丈夫!」と言われ、なんだか気がラクになり、お気に入りの曲を聴き、楽しみに当日を迎えました。ライブはオールスタンディングで後ろのほうだったため、アーティストを肉眼で見ることはできませんでしたが、とても楽しい夢のような時間を過ごすことができました。
帰り道、「好きなアーティストのライブなら、ひとりで日帰りで行けるところならどこにでも行ける。会場に行けば同じアーティストが好きな人がたくさんいるし、SNSでつながった人とも現地で会えて楽しい」と同僚が教えてくれました。
たしかにライブ中はアーティストしか見ていないので、必ずしも誰かと一緒に行かなくてもいいんだと目からうろこが落ちました。
まとめ
その後、コロナ禍ということもあり2年ほどライブからは遠ざかっていましたが、規制が緩和されたことで、またライブに行けるようになりました。あのときの同僚の言葉が私の背中を押し、ひとりで違うアーティストのライブに参加。とても楽しい時間を過ごしています。ライブに行くにはお金がかかるので年に数回しか行けないし、まだSNSで仲間を見つけるまでにはなりませんが、ひとりでもとても楽しく参加できています。
アニメにライブにと楽しみがあることで、モチベーションも上がりストレスもたまりにくくなっていると感じます。子どもが完全に手を離れて、ひとり暮らしになったとしても楽しく過ごしていけそうです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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著者:谷 海
おもしろおかしく生きるのがモットーのシングルマザー。