「ねぇ…」険悪な関係の元カノから渡された紙袋。中身はオドロキの物で！？

 

 

大学で出会った彼と交際していた私。しかし同じ大学内には彼の元カノがいて、復縁を迫っているという噂を聞いていました。

 

私と元カノは同じ授業を受けていて顔を合わせることはありましたが、彼から「あまり性格のよくない子だった」と聞いていたため、あいさつをする程度の関係性でした。

 

しかし、ある日元カノが私にあいさつをしてくれなくなったのです。

 

そのときは、あいさつに気づかなかっただけかなと思いましたが、どうやら彼女は、誰かから私と彼が交際しているという話を聞いたようで……。私たちの交際に納得いかなかったのか、それからは目すら合わせてくれなくなってしまいました。

 

私は元カノから認められていないことをそれほど気にしていませんでしたが、あからさまに私を避ける態度は、同じ授業を受ける身として、しんどさがありました。

 

そんなある日、授業が終わり廊下を歩いていると、元カノに呼び止められたのです！

 

一体なにを言われるのかと緊張する私に、彼女は「……ナプキンを持っていたら1枚貸してくれない？」と言いました。

 

突然声をかけられた上にナプキンの話題を出されてびっくりしましたが、彼女の表情から焦りが伝わってきて……。話を聞くと、ナプキンを持ってくるのを忘れてしまった日に限って生理がきてしまったそうです。

 

彼女の口調は終始強めでしたが、緊急性の高さを察した私は、これまでの関係は一旦気にせず、ナプキンを貸してあげることに。

 

しかし、もう1度会話をするのは嫌だったため「返さなくていいから」と伝えました。

それから1週間後、私はまた元カノに呼び止められ、紙袋を渡されました。

 

中に入っていたのは、新品のナプキンとカフェのドリンク無料券、そして1通の手紙でした。

 

手紙には、これまで私にひどい態度をとっていたことへの謝罪の気持ちが書かれていて……。もう話したくないと思っていましたが、ここまでしてもらってスルーすることはできないと思い、私は彼女と会ったときにお礼を言うことに。

 

お礼を言うと、彼女はポツリと「なんで元カレがあなたを選んだかよくわかった」と言ってくれました。

 

それから私と元カノは、授業で会うたびにあいさつをしたり、連絡先を交換したりする仲に。元カノの行動が大きく変わり、自分を認めてくれたように感じてうれしかったです。

 

彼氏にこの出来事を話すと、元カノの行動が意外だったようで驚いていましたが、仲良くなってくれてよかったとホッとしていました。

 

 

今回の出来事がなければ、私は彼女と仲良くなることはなかったと思います。人との縁はタイミングだなと感じ、ナプキンをきっかけに仲良くなれないと思っていた人と友だちになれたことは、いい経験だったと思います。

 

著者／ハラセライ
イラスト／まっふ
監修／助産師 松田玲子