そんなある日、サラちゃんを預かり遊んでいると、突然、警察官が訪ねてきました。そして、「ここのお家にサラちゃんが誘拐されていると、親御さんから通報を受けまして」と衝撃の言葉が飛び出たのです。驚き固まるはなさんですが、なんとか、リカさんに頼まれてサラちゃんを預かっていることを説明します。
その後、別の警察官が訪れ、「相手の親御さんも通報は勘違いだったと話しています。今回の通報は事件性がなさそうですね」と帰っていきました。
無事、誘拐犯の疑いが晴れたはなさん。しかし、リカさんへの怒りが収まるわけもなく、意を決してリカさん宅へ向かったのですが……。
ついにママ友へ怒りを爆発させ…
リカさん宅を訪ねるはなさん。
「……ん、どうしたの? 今誰とも話したくないんだけれど」
玄関から顔を出したリカさんは、悪びれる様子もありません。
「出てきて」
そうつぶやくはなさんに、「はなちゃんの家にも来たでしょ? 警察。いろいろ聞かれて疲れてんの」
まるで他人事のように話すリカさんに、「出てきて」と大声を出すはなさん。そして、扉をこじ開け、リカさんの胸ぐらをつかみ、怒りを爆発させます。
「アンタ、さっきから何言ってんの。自分が今日何をしたかわかってる!?」
「何って、サラがいなくなったから、警察に探してほしいって電話しただけじゃん」
「てかさ、そんな大声で怒鳴らないでくれる? 子どもいなくなって怒られて、私かわいそうすぎるって」
なぜか開き直り、さらに被害者面するリカさん。そして……。
「だいたいはなちゃんは、私の友だちでしょ? こっちの気持ちくらい理解してよ」
平然とした顔で、リカさんはそう言ってのけるのでした。
はなさんに子どもを預けておいて、「誘拐された」と通報したにもかかわらず、なぜか被害者面のリカさん。さらに、「友だちなんだから」とはなさんに理解を求めてくるのですから驚きです。
はなさんはリカさんに怒りを覚え、直接話すためリカさん宅に出向きました。はなさんの場合、「通報される」という日常ではありえないような出来事ですが、人付き合いの中で、相手に何か物申したくなることは多かれ少なかれあるかもしれません。皆さんはそのようなとき、相手に直接抗議しますか?