肌に触れる物へのこだわり
私はアトピーになってから、服や下着など肌に触れる物はすべて綿100%を選んできました。気に入った服であっても素材が合わなければあきらめるほど、アトピーの症状がひどい時期もありました。
大学生になると、アトピーの症状はすこし落ち着きました。下着や服の素材はある程度自由に選べるようになりましたが、ナプキンはデリケートな部分に触れる物であるため、相変わらず気をつかっていました。
ナプキンにそこまで気をつかっていたのは、小学生のときの出来事がきっかけでした。
小学生のころ
生理中のある日、私は学校にナプキンを持って行くのを忘れてしまいました。焦っていたところ、友人がナプキンを持っているというので、彼女にナプキンを1枚貸してもらうことに。
しかし友人がくれたのは、私が普段使っているメーカーのナプキンではありませんでした。普段使っているナプキンではないものを使うのはすこし不安でしたが、「今すぐナプキンを着けなきゃ」という気持ちでいた私は、友人がくれたナプキンを使うことに。
しかし……時間が経過するにつれて、下半身にかゆみが出てきたのです!
友人がくれたナプキン
私は、ナプキンが肌に合っていないのだとすぐに気がつきました。かゆみが我慢できなかったため、私は先生に相談して、学校から1番近いドラッグストアにナプキンを買いに行かせてもらうことに。ナプキンを交換すると、違和感とかゆみは落ち着いて、事なきを得ました。
あのときの焦りとかゆみは未だに記憶に残っているほどつらかったのですが、とても困った状況だったため、あのとき助けてくれた友人に感謝しています。
社会人になった今では、アトピーの症状が落ち着いたため、どのナプキンであっても問題なく使用できるようになりました。あのときはつらかったですが、ナプキンの種類に困ることがなくなって本当によかったです。
著者/ハラセライ
イラスト/コジママユコ
監修/助産師 松田玲子
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