言ってくれなきゃわからない!?
「ふぇんふぇん」とずっと泣き続ける娘。そのため、おんぶをしながら私は夕ごはんの支度をすることが多くありました。その間、夫は何かを手伝うわけでもなく、ただ寝転がってスマホをいじいじ。イラっとした私は、これまで積み重なった怒りもあり、つい激怒してしまいました。
私の怒った声に、当然娘はもっと泣いてしまいます。「そんなに怒らなくたっていいでしょ」「もっと泣いちゃったじゃん」と夫に言われましたが、「それなら娘のことをみるぐらいしてよ!」と、私は反論。
そこでやっと夫は娘のお世話をバトンタッチしてくれましたが、「言ってくれなきゃわからないよ」と、言うのです。夫への怒りでいっぱいだった私は、そのひと言に、さらにイラっとしてしまって……。
「何をすればいいのかわからない」
私の中でプツンと何かが切れ、このことをきっかけに夫婦の大喧嘩に発展。
「見ればわかるじゃん! 私が夕飯のしたくをしているけれど、この子が泣いているって!」と、私は夫に怒鳴りつけてしまいました。それに対し、夫も「見ても何をすればいいのかわからないから!」と逆ギレ。2人でヒートアップしてしまいました。
すると、明らかに料理のものとは違った臭いが……。どうやら娘がうんちをしたようです。「すぐにおむつを替えなきゃ」と思いながらも、夫がやってくれるのかな?と見ていると……夫はしらんぷり。
「言われてないから」やらないの?
私が「おむつを替えないと」「なんですぐにやってくれないの?」と言うと、なんと「言われてないから」と言うのです。もう怒りを通りこして呆れてしまいました。私は一旦、怒りを鎮め「娘のおしりが荒れちゃうから早く替えてあげて」と、冷静に指示を出し、やっと夫はおむつ替えをしてくれたのでした。
夫に「言われなきゃわからない」と言われた際、私は「言われないと動けないなんて、新入社員みたいだ」と思ったのですが、夫は新米パパなので、新入社員という表現はあながち間違ってはいないのかもしれません。そして新入社員は、最初わからないのは当然だと気づいたのです。
そのため、私は「仕事をしていたころの、新人に指導していたときを思い出そう」と、私は夫に手取り足取り、イチから育児について教えることに。自分が新入社員に指導していたときのように接しました。その結果、今では言われなくても洗濯や子どもとのお風呂を率先してやってくれる夫になりました。家事、育児に精いっぱいで、育児にも協力的ではなかった夫にモヤモヤが募って爆発してしまいましたが、伝え方もあるのだと実感した出来事です。
著者/花山花子
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